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「習主席来日反対決議で日本の意志示せた」自民党外交部会会長中山泰秀氏

Japan In-depth / 2020年7月14日 23時29分

中山氏は、「公平公正にやろうということは意識した」と述べ、はじめに、自民党の外交部会の代理に諮り、次に正副部会という幹部会を開いて、平場でも2時間ほど議論したという。これは自民党の各政調部会の議論のやり方としては、最も丁寧に積み上げて来た事を意味する。


「中国では(自民党内の)一部の意見のように言われているが、一部ではない。どの決議も適切なプロセスで、政調審議会をパスして、党として決議されたものを官邸に持ち込んだ」と述べ、党内手続きとして必要且つ正式なプロセスを踏んだ上で決定された決議であることを強調した。



▲写真 ⒸJapan In-depth編集部


そして、二階俊博幹事長を納得させるために表現を後退させたのではないか、との指摘に対して中山氏は以下のように説明した。


まず中山氏は二度、二階氏に直談判した事を明かした。


一度目は、平場の議論の日、朝幹事長室で、中山氏は「今日平場(の議論)をやります。原文のまま出させてください」と言った。それに対して、二階氏は「がんばんなさい。あんたの親父だったらもっと暴れてただろう」と言ったという。


二度目は役員連絡会の日である。会の前10分、終わった後15分から20分ほど、新藤義孝、岸田文雄、小泉龍司、林幹雄、二階氏という顔ぶれで話し合った。


岸田氏は「役員会からずっと積み上げてきたものだから、これはこのまま原案で出そう。平場での議論を経た上で結論を持ってくるわけだから尊重してくれ」と発言した。一方、小泉氏は「この文章を入れたら、日中関係は大変なことになる」、林氏は「(日中関係改善にかけた)先人の苦労を分かってほしい」と、それぞれ発言した。


中山氏はそれまで黙っていたが、先輩から発言を促され、本来ならば2047年まで保たなければならなかった「一国二制度」が反故にされたということと、人権が非常に蹂躙されていることを述べた。


その上で、「今回は(議論を)積み上げて正式なプロセスでやってきた。先人に対してはもちろん敬意を表すが、国賓招待を出した時と今とでは状況が違う。日本の国民が歓迎できる環境にしていくためにどうしていくべきなのか。それが国民の意見でもある」と述べた。


その時二階幹事長が最後に発したのは、「円満に」という一言だった。さらに新藤氏、岸田氏の協力、林氏、小泉氏の理解もあって、議論を終え、決議文を提出することが出来た。


結果的に文言調整では「部会長一任」を得ることができていた。「一任」といっても練らなくてはならない部分があり、最終的に「非難決議」に書いてある文章(*1)になった、と中山氏は述べた。


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