立憲・国民合流協議、タイムリミット迫る
Japan In-depth / 2020年8月6日 12時32分
一部では私が「孤立無援だ」「(合流)に反対している」と言われているが、参議院議員や地方議員は選挙で一度戦っているので、いかに彼らのわだかまりを解き、納得できるような環境を整えられるかに腐心してきたつもりだ。
安倍: 新党の綱領や規約の策定は終わったのか。
玉木氏: まだ終わっていない。立憲民主党からの提案では議論の項目に含まれていなかったが、それでは何をする政党なのか分からなくなってしまうということで、先週から政調会長の間で議論を始めている。
安倍: 枝野氏はカメラの前で「(合流交渉を)幹事長に任せていると言っているのに、代表という立場で発言するのかおかしい」と(玉木代表を)批判し、枝野氏自身は「幹事長に任せているから」と意見を何も述べなかった。しかし、代表でありながら意見を全く言わないのは一国民として奇妙に感じてるし、立憲民主党は合流したくないのかという印象を持ったが、これについてはどう考えているか。
玉木氏: 幹事長間の交渉でいくつかの点については合意が出来ているが、根幹のところで折り合えていない。ナンバー2同士でやって出来なかったのなら、トップ同士が腹を割って最終的な政治判断をすべきだと考えている。
コロナで大変な状況なのにも関わらず、政府が十分な対応を取れていないので、国民は野党の具体的なコロナ対策を見たいと思っている。それなのに野党は政局ばかりやっている、と見られるのは良くないので、どのような結論であれ決着を付けたい。
野党は臨時国会召集を要求しており、早くそこでの具体的な政策論に移らないと国民からの信頼を失ってしまう。膠着した状態を打破するためにはトップ同士が話し合うしかないし、どういう結論が出ても、それを踏まえて前に進むべきだ。
安倍: トップ会談の申し入れはしたのか。
玉木氏: 昨日(8月4日)申し入れをして、今週中に会いたいと思っているが、まだ返事は来ていない。
安倍: トップ会談が実現したら、議論のテーマは党名、減税や憲法についてか。
玉木氏:減税と憲法について協議をして欲しいというのは7月22日に幹事長から口頭で回答しているので、あえて指定しなくても良い。大事なのは「何が一致したから我々は同じ政党として力を合わせることを決めたのか」を決めることで、これがなければ新党は国民にとって意味のない存在になってしまう。
そのためには①全員が気持ちよく力を合わせるために名実ともに対等な協議を実現すること、②その合流が国民にとっていかなる意味があるのか明確に示すこと、の2点にこだわっているが、他にこだわりはない。
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