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「トップのリーダーシップが必要」千葉市長熊谷俊人氏

Japan In-depth / 2021年1月12日 15時19分

次に成田エリアについて、「活かせていない。県として、成田を中心とした国際産業拠点を作るという思い切った構想と投資が必要だ」と述べた。





そして、「この15年間で千葉県が作った産業用地は2カ所しかない。茨城、埼玉県は10カ所、20カ所作っており、千葉は3周遅れだ。トップの関与がないからだ」と述べた。





また、2029年の成田空港第3滑走路の完成に向けての戦略が十分に出来ていないと指摘し、その原因として、県のリーダーシップの欠如を挙げ、大きな金額を要し、10年もかかるようなプロジェクトを行うためには2~3年のローテーション人事が基本の公務員だけでは難しく、長期的な視点に立ってリーダーが方針を示すべきだとの認識を示した。





■ 公約






県知事になったら真っ先に取り組みたいことを聞くと、「まずはコロナ(対策)」と述べ、千葉県は(コロナ対策で)個々の職員は頑張っているものの、大きな方針では常に東京、神奈川の後追いをしている、と指摘、「病床の確保、PCR検査の拡充、経済対策も含め、千葉県全体でやっていきたい」と決意を述べた。

その中でも真っ先にやるべきは「病床の確保」であり、受け入れているのが公的病院ばかりであることが問題だとした。





その理由として、民間病院は採算ギリギリで経営している。仮にクラスターが発生したら経営がふっとんでしまう。コロナ患者を受け入れて採算が悪化しても、前年度収支の保証ができるような支援制度が必要だ、との考えを示した。






■ 関候補との対立軸





熊谷候補は今回の県知事選に無所属で臨む。自民党の推薦候補は同じ世代の関政幸県議、現在3期目だ。関候補との対立軸について聞いた。





熊谷氏は「実行力」だとした。そして「(関候補との)政策面ではそんなに大きな違いはない。(自分は)千葉市でこの11年間、数多くの先駆的施策をやってきた。実績をどう評価していただくかだ」と述べた。





次に、一時候補として名前が挙がっていた鈴木大地氏が消え、関氏を推薦した自民党の動きをどう見ているか聞いた。





熊谷氏は、「自民党さんのやり方なので特にコメントはない」と述べた。

また、立憲民主党千葉県議団が支持する熊谷候補と自民党推薦の関候補との対立の構図を「与野党対決」と呼ぶ向きがあることについて熊谷候補は、「知名度で劣っている以上、与野党対決と言って対立軸を作るのは、戦術的にわからなくもないが、ほとんどの県民は興味がない。政党政治に従っているのはご自由にどうぞだが、そういう次元の話ではなく、千葉県をどうしたいか、ただそれだけだ。自民党にあらずんば、などと考えている人達は、県民の意識とズレがあると思う」と述べた。

そして、関氏陣営の中心にいる方々は自民党ということにプライドを持っており、一定のリスペクトはする、としながらも、「なぜ自民党が支持されているのかを謙虚に考えれば、政党の論理を全面に打ち出すのは、台風災害やコロナで苦しむ県民に対する真摯な訴え方なのか」と疑問を呈した。そのうえで、「(与野党対立といった)国政の話では無く、我々は県民党なんだと愚直に訴えかけるしかない」と述べた。





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