トランプと露KGBの関係 その2
Japan In-depth / 2021年7月5日 11時38分
写真)トランプ氏と最初の妻イヴァナ・トランプ グランド・ハイアットホテルにて 1985年1月10日
出典)Ron Galella/Ron Galella Collection via Getty Images
元連邦検事マイケル・マカラム氏が当時防諜やロシアのマフィア捜査でジョイ・ ラッド店の監視で集めた証拠を令状に入れた経験があるという。では、トランプはなぜアメリカ人が使わない怪しそうな店から何百台のテレビ機をホテルに購入したのか?
シュヴェッツ氏:「なぜ彼(トランプ)がこんな人間になってしまったのかわかりませんが、この男はビジネスマンのキャリアの最初からソ連の脂ぎった(Greasy)世界と繋がりのある脂ぎった経歴のある脂ぎったやつに囲まれていた。そういう性格だとしか説明しようがない。アメリカのまともなビジ ネスマンは通常このような人物たちとの関わりを避けます。しかしトランプは特異なクセのあるところがあった。 これは直接絡んでいないので私の経験からくる推測の分析になりますが、トランプにディスカウント価格でテレビを購入させるため、KGBが店の割引差額をカバーして、少なくとも何台かに盗聴器と隠しカメラを設置し、後から大成功したとモスクワに報告したでしょう。このようなただ一つの脂ぎった取引をする諜報活動、対敵情報活動は、非常に重大で驚異的な成果を挙げることが出来ます」
しかしこの奇抜な取引でトランプに強欲なところがあることがわかり、KGBにとっては非常に印象的だったという。
シュヴェッツ氏: 「結局、強欲の話だ。諜報員がその強欲さを利用すれば、関係を発展させることが出来る」
1970年代-1980年代当時、KGB諜報員の常識として、アメリカ人をエージェントにするのは不可能に近いとされていた。
シュヴェッツ:「当時アメリカ人をスパイとして採用するのはほぼ無理だと思われていた。私の上司の 一人、第1総局本部長に言われた事を覚えています。『アメリカで誰でもいいからエージェントになれる人を見つければ、我々が使い道を考える』。だからこの機会に、ドナルド・トランプに目をつけた」
ちなみに当時トランプはまだ全米大スターではなかった。彼をテレビの人気者にしたリアリティー番組はまだ20年も先。しかし新築トランプ・タワーの話題がNYタブロイド紙面でにぎわっていたおかげで、トランプはすでにニューヨーク市でカリスマ不動産セレブになっていた。私がNYデイリーニュース紙やNYポスト紙を新聞配達のアルバイトしていた頃、日常的に出ていたトランプのネタの源は知らなかった。
この記事に関連するニュース
-
金正恩が「いま何階のどの部屋にいるか」を常に監視している…世界中の独裁者がアメリカ軍を恐れる本当の理由
プレジデントオンライン / 2024年5月17日 6時15分
-
アドラーの「人間関係の悩みに効く言葉」5選...孤立した人生の要因とは?
PHPオンライン衆知 / 2024年5月15日 11時50分
-
プーチン・大統領就任式で「すべての計画を実現させ、共に勝利しよう」と演説。自分は絶対に間違わずに行動するリーダーという路線を生涯崩さない姿勢がもたらす未来とは
集英社オンライン / 2024年5月11日 10時0分
-
支持9割!「トランプ郡」はワシントンとNYが大嫌い 日本人と似ている?根底にある住民の思いとは…
47NEWS / 2024年5月3日 10時0分
-
赤狩りと恐怖の均衡について(下)「核のない世界」を諦めない その5
Japan In-depth / 2024年5月1日 11時0分
ランキング
-
1静岡県知事選挙、前浜松市長・鈴木康友氏が当選…自民党内「早期解散はさらに困難」
読売新聞 / 2024年5月27日 0時9分
-
2【関西外大女子大生刺殺】お嬢様学校に通った被害者「目が大きくてめんこい子」「成績は常にクラス1位か2位」突然の訃報に悲しみ広がる地元
NEWSポストセブン / 2024年5月27日 7時15分
-
3千葉のマンションに2人の遺体 女子高生と成人男性
共同通信 / 2024年5月26日 20時8分
-
4大津の住宅で男性が大量出血、死後数日程度か…妻と2人暮らし
読売新聞 / 2024年5月27日 1時9分
-
5電子決済のみ、路線バス解禁へ 経営コスト削減で、国交省
共同通信 / 2024年5月26日 21時4分
複数ページをまたぐ記事です
記事の最終ページでミッション達成してください