トランプと露KGBの関係 その2
Japan In-depth / 2021年7月5日 11時38分
「ジョン・バロン」又は「ジョン・ミラー」という偽名を使い、自ら広報スタッフのふりしながらよくトランプ自身がNYゴシップ記者たちと電話で自分の性的ゴシップネタ(見出し:マーラが自慢する:「トラン プとのセックスは今までのベスト!」NY Post1990年)や純資産を粉飾した数字などを記者に直接本人が伝えたという事が当時記者の中で有名だった。1991年のピー プル誌の記者がトランプの離婚取材で連絡した時を記事に 「・・気が付くと電話で話していた相手は偽広報スタッフのふりをしているトラン プ本人だった・・・」
強欲の次に虚栄心。この時代にKGB研修で使われていた「諜報員研修マニュアル:外国人に心理的影響を与える方法」でも、虚栄心の強い性格の人物は説得しやすく協力者として理想的だと記載されていた。
「このタイプは情緒不安定による影響で、自尊心が非常に強い性格になります。野心的で優越感を抱きやすく、自分にとって利益があれば、どのような被害や損害があり、どのような結果をもたらすのかを全く気にしない。自分の能力を過大評価し、特別扱いを求めながら、人に評価されたくて認められたい気持ちが強い」
シュヴェッツ氏: 「彼の性格は非常に採用されやすいタイプです。彼の全てが過剰になる。IQは割りと低くて基本的に知力が乏しい。虚栄心過剰、ナルシシズム過剰。虚栄心過剰と非常に低いIQというコンビは爆発性混合物でとても操りやすいんだ」
それで、ニューヨーク支局とトランプとの接触が定期的に行われることになった。
シュヴェッツ氏:「我々のやり方は約月に一度ターゲットとランチかディナー会合をする。彼の事をなるべく知るために会って情報を集めます。何年もかかる場合がよくあります」
しかし、ついにアメリカにソ連の存在を震撼させる大変な時期に入ってしまった。「イヤー・オブ・ザ・スパイ」と呼ばれた1985年に、冷戦の両側を揺るがす歴史的な度重なるスパイ事件で1986年11月に90人のKGBと思われるソ連政府関係者がアメリカから追放。大使スタッフ3人とTASSの記者になりすましたシュヴェッツ氏しかワシントン支局に残れなかった。その時の衝撃を今でも覚えている。
シュヴェッツ氏:「アメリカにある3つの(KGB)支局が壊滅した。人脈が全て失われ、ゼロからやり直しになってしまった。この時トランプをモスクワに招待する事が決定された。」
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