1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 社会
  4. 社会

日本人「侮蔑」動画の教訓

Japan In-depth / 2021年7月15日 12時40分

日本人「侮蔑」動画の教訓




Ulala(著述家)





「フランスUlalaの視点」





【まとめ】





・スペインのサッカー2選手が日本人やアジア人侮蔑の言動。





・非難が噴出。2選手は謝罪し、契約解除も。





・抗議の声を続けることが「アジア人揶揄」の〝常識〟を変えていく。





 





この数日、2本の動画が日本はもちろん、世界で、大きな論争を呼んだ。なぜなら、その動画には、スペインのサッカークラブFCバルセロナに所属するウスマン・デンベレ選手が、クラブのツアーで日本を訪れた際にホテルの従業員を侮辱している姿が映し出されていたからである。また2本目の動画では、アントワーヌ・グリーズマン選手がアジア人の訛りを真似をしている声が記録されており、これらの映像は多くの人に大きなショックを与えた。





■事の発端





これらの動画が撮られたのは2019年の夏のことだ。バルセロナのプレシーズンツアーで来日した2人は、宿舎ホテルでPES(欧州版のサッカーゲーム)で遊ぶことにした。しかし、日本語では遊べないため、言語設定をしようとしたがうまくいかず、解決してもらおうと日本人スタッフを呼んだのだ。その際に日本人スタッフの顔を「酷い面」と表現し、その顔をアップで写したり、侮辱に満ちた会話をスタッフの目の前でしたのである。しかも、もちろんそれはプライベートでの記録ではあったが、SNSで公開したのが今になって世界中に拡散したのだ。





さらに、FCバルセロナがアップしていた動画の中に、グリーズマン選手がアジア人の訛りを真似ている場面が見つかった、しかも、その言葉にはアジア人をからかう時に使用されることで知られている言葉「チン・チャン・チョン」も入っていたことで、日本人のみならず、各国のアジアに関係する人たちにもショックを与えたのである。





非難を受け、デンベレ選手は自身のインスタグラムで「どこでも、プライベートではこのような表現を使うことがある」としつつ、謝罪。一方、グリーズマン選手は自身のツイッターで、差別には反対の立場であることを強調しつつ、「日本の友人たちを傷つけてしまったのならば謝罪する」とコメントし、FCバルセロナも公式に謝罪文を公開した。





しかしながら、騒動はそれだけでは収まらなかった。カードゲームのアンバサダーとしてグリーズマン選手と契約を結んでいたコナミは、「スポーツの理念がそうであるように、いかなる差別も許されるものではないと考えています」と契約を解除。(参照:株式会社コナミデジタルエンタテインメントのプレスリリース)





この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください