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日本人「侮蔑」動画の教訓

Japan In-depth / 2021年7月15日 12時40分

このような動画やSNSなどで様々な意見を聞くことにより、世界の人の意見も学んでいる日本人が多くなってきているのは間違いないだろう。





■ 声を上げ続けていくことが大切





現時点では、デンベレ選手とグリーズマン選手の動画に対する論争の盛り上がりは沈静化しつつあり、グリーズマン選手の今後の行き先が話題になる程度で、それ以上の発展はみせていない。が、しかし、謝罪に追われ、契約解除された時点で、ある一定の制裁は受けているとは言える。侮辱の言葉を発することは誰かを不快に感じさせることであり、そのことはなんらかの影響を及ぼすことを、本人もニュースを見た人も認識できただろう。





こういった流れを見ても、声をあげることの大切さを再認識させられる。声をあげればなんらかの反応が返ってくるが、不快だと思うことをちゃんと不快であると表明して抗議しなければ、それは誰にも認識されないままずっと続くのである。





時代によって常識は変化していく。今までは、アジア人を揶揄することは許される行為という常識がまかり通っていたが、現在は、その常識が大きく変化している真っ只中でもある。フランス国内でも、アジア人への差別に対抗する活動が続いている。(※参照:2021年3月28日『仏でアジア人差別に対する裁判開始』/ 2021年5月28日『仏「中国人狩り」投稿者に有罪判決』)誰もが対等に生きていける未来に向けて、前進しているところなのである。





もちろん、一気に全てが変わることはない。だとしても、今回の論争は、多少なりとも人々の意識を変えさせるきっかけになったことは間違いない。そして、今後も、同様なことが起きれば、声を上げ続けていかなくてはいけないのだ。





トップ写真:UEFAユーロ2020選手権グループFのハンガリー対フランス戦に出場したフランスのアントワーヌ・グリーズマン選手(左)とウスマン・デンベレ選手(右)(2021年6月19日 ハンガリー・ブダペスト) 出典:Laszlo Balogh - Pool/Getty Images




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