NHK和久田アナ、五輪開会式で「台湾です」 中国国営メディア沈黙
Japan In-depth / 2021年7月25日 13時44分
高橋浩祐(国際ジャーナリスト)
「高橋浩祐の激動のアジア、揺らぐ世界」
【まとめ】
・東京五輪開会式への反応「挨拶長すぎる」「復興五輪らしさあまりない」
・開会式での台湾の扱いをめぐり波紋。
・中国は抗議せず。冬季五輪を成功させたい思惑が理由か。
東京オリンピックの開会式が23日夜、東京・国立競技場で行われた。筆者はフェイスブックで内外にいる友人らにテレビで開会式を見た感想を聞いた。
「過去一年間にわたって起きたことをすべてに考慮に入れて、とても厳かで恭しい開会式だった」(オーストラリア人女性)
「競技種目を表す絵文字のピクトグラムが良かった。全体としては日本の一番クールな部分であるポップカルチャーの演出がもっとあるかと思っていた」(韓国人男性)
一番多かった感想は、国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長と大会組織委の橋本聖子会長の挨拶が長すぎるという文句だった。2人合わせて約9分とされていたが、バッハ会長は約13分、橋本会長は約6分半も挨拶した。
「妻と私はテレビに向かって、ひたすらバッハ会長と橋本会長に『早くステージから降りなさい』と言い続けていた。」(日系アメリカ人)
▲写真 五輪開会式で挨拶するトーマス・バッハ氏と橋本聖子氏(2021年7月23日) 出典:Photo by Matthias Hangst/Getty Images
政府が掲げてきた「復興五輪」のメッセージは届いたかとの質問には、橋本会長の挨拶からメッセージを感じることはあったが、全体として復興五輪らしき主張はあまり感じられなかったとの意見が目立った。
フェイスブックへのアクセスができない中国人の友人にも感想を聞いてみた。
「大会式主催者が、中華台北(チャイニーズ・タイペイ)ではなく、台湾として紹介したことに驚いた。過去の五輪では通常は『中華台北』として紹介されてきた。SNSの微博(ウェイボー)で激しい議論の的となっている」(中国深圳市のシンクタンクに勤務する男性)
NHKの和久田麻由子アナウンサーも「台湾です」と紹介した。
NHK関係者は「日本の一部ツイッターは逆に和久田アナを英雄視?していますが、それもヘンな話で(苦笑)、台本組んでいますからね」と話した。
中国のシンクタンク勤務の男性がほかに指摘していたのが、入場の順番の不自然さだった。微博でも大きな話題になっているという。
▲写真 五輪開会式で入場する「台湾」の選手たち。後方にはタジキスタン、タンザニアが続く。(2021年7月23日) 出典:Photo by Patrick Smith/Getty Images
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