衆院選「政治を変える。チェンジだ。野党は結集を」立憲民主党平野博文選挙対策委員長
Japan In-depth / 2021年9月9日 23時0分
安倍宏行(Japan In-depth編集長・ジャーナリスト)
「編集長が聞く!」
【まとめ】
・国民の生命を守るため、政治を変える。
・野党は違いを認め合って結集し、国民に選択肢を示すべき。
・有事における医療体制、マンパワー確保の仕組みを作りたい。
自民党総裁選挙・衆議院議員選挙をめぐり政局が動き出した。新政権発足後、年内に総選挙がある。立憲民主党代表代行・平野博文衆議院議員に話を聞いた。平野氏は現在、党の選挙対策委員長も務める。菅義偉首相の求心力低下を印象付けた8月の横浜市長選では、山中竹春氏を推薦し勝利した。(平野博文「【談話】横浜市長選の選挙結果を受けて」2021年8月22日)
安倍: 菅首相の電撃的な辞任表明。これまでの経緯をどう見ているか。
平野氏: その前に。新・立憲民主党を去年の9月16日に作った。菅内閣も同じ日にできた。「新党・新立憲として、菅内閣としっかり対峙をする」、「国民に対して一対一の対立構図をしっかり作ってやらないといけない」ということで当然我々としては、菅政権と選挙において選択をすると言うことを前提として考えていた。
一方で、我々政治家が一番国民の生命を守るという中で、新型コロナウイルスによる今まで体験したことのないパンデミックの状態が1年半以上続いている。ですから、「与党」「野党」ということではなく、理屈・政党を超えてやらなければいけないということで、与野党協議会とか色々な枠組みを作って、ずいぶん譲歩して、「与党がやるんだったら我々も協力するよ」という前提で、政調会長を各党出して国民の声をそこに集約・収斂させて、提案してきた。(政権は)ほとんど言うことを聞かないという状態だから、これはとんでもない政権だ。私も、「与野党を超えてやる大きな国家の危機なんだ」、「災害なんだ」ということを私もテレビで言ったことがあるが、なかなか与党として聞き入れない。一応聞いたふりをしているようでなかなか聞かない。
極めつけは、言葉を選ばずに言いますけれど、やはり行動制限あるいは活動制限をかけるということは、それに対する協力金・支援金を出してしかるべきだ。これがセットなら国民も理解するだろう。そこがなかなか噛み合っていない。十分な支援体制をとるというところを、菅さんはやってこなかった。やれなかったのかもしれませんが。やはり強いリーダーシップをとってやる、というのは1番大事なことだろうと思います。そこができていないということで、突然の辞任の結果になったと思っています。表向きは「コロナに専念する」と(菅首相は述べているが)、そんなものは誰も信用していない。
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