【眞子さまから学ぶ】金銭トラブルを抱えた夫との結婚生活
Japan In-depth / 2021年9月11日 15時0分
かくいう私自身も、特別な才能もルックスも持っていないが、夫には恋人時代から貢ぎ、借金の肩代わりを何度もしてしまった。何がそうさせたのか?ギャン妻達と話しをすると「私がなんとかしてあげなくちゃ」という強い想い、必要とされる喜びに共通点を見いだす。
自己肯定感が低いと、自分の存在意義が見いだせない。「こんな自分で良いのだろうか?」「どこにも自分の安心できる居場所がない」「ありのままの自分では愛されない」と常に不安を抱え、心の中にぽっかりと穴が空いたような感覚を持っている。そこに問題を抱えた男性が現れると「この人をなんとかしてあげたい」という自分の存在意義が生まれ、自分に軸ができたような錯覚を起こしてしまう。心の空白が初めて埋まったような気がするのだ。
これは何も男性側から「助けてくれ」と言われる場合だけではない。夫や恋人は何も求めていないのに、問題を知った途端、俄然張り切って相手の問題を処理してしまうことがある。すると自分が「役にたった」という喜びに満たされ、自分の居場所を見つけたような感覚に陥る。借金を繰り返す男性も、最初のうちは後悔や罪悪感を抱え、肩代わりをしてくれた妻や恋人にとても優しくなったり、殊勝な姿をみせる。すると妻や恋人はこの優しさを強く記憶し「これが彼の本当の姿」などと思ってしまう。よくギャンブル依存症者が「ビギナーズラックが忘れられなくてはまっていった」と言うが、妻や恋人も同じでこの「借金返済をしてあげると優しくなる」というビギナーズラックを求めてしまう。
そして何度も何度も裏切られ、借金を繰り返しているのに「本当の彼は違う」と思い込んでいく。借金を繰り返しているのが本当の彼なのだが、現実が受け入れられず、白馬の王子様を待ち焦がれるかのように「いつかあの優しい彼が戻ってきてくれるはず」などと妄想してしまう。そして「あの人の良さを分かっているのは私だけ」という自分のポジションに陶酔していく。
こうして夫婦関係は悪化の一途をたどっていながらも、何年も悪循環を繰り返してしまうことになる。これが俗に言う共依存関係である。
◆周囲の声が耳に入らない共依存
恋愛はタダでさえ脳内麻薬が大量にでている状態だが、その上周囲の人に理解されないとなれば、二人だけの世界の結びつきはますます強くなる。
自分たちだけがお互いの良さを分かっている、自分たちはどんな困難にも負けない愛がある。この蜜月期には周囲がどんなアドバイスをしようが耳には入らない。彼によって始めて与えられた居場所感は、それほど強固な作用をもたらす。
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