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分配の財源や野党協力などで論戦 党首討論会

Japan In-depth / 2021年10月19日 11時0分

▲写真 共産党 志井和夫委員長 出典:日本記者クラブ 動画:9党党首討論会よりキャプチャ





まず野党連合の政権運営の形に疑問を呈したのは、公明党の山口代表だ。山口氏は、閣外協力を明言している共産党などが、どのような形で政権運営に関わるのかを立憲民主党枝野代表に問うた。





これに対し枝野氏は、市民連合及び共産、社民、れいわの三党との連携は、既に合意している「20項目の政策に限定している」ことを強調した。その上で枝野氏は、この共通政策には共産党などと見解を異にする外交安全保障や天皇制などは含まれていないことに触れ、「基本的には単独政権を担わせていただく」との考えを明かにした。





続いて日本維新の会松井代表が、日米同盟の破棄や自衛隊は違憲であることを主張する共産党と立憲民主党は、外交安全保障の多くの部分で政策が一致していないことを指摘し、その選挙協力を批判した。









▲写真 日本維新の会 松井一郎代表 出典:日本記者クラブ 動画:9党党首討論会よりキャプチャ





これに対し枝野氏は、「共産党とは20項目の政策について連携協力するということで合意をし、その限りで閣外において協力をいただく」ことを再度強調し、外交安全保障政策の不一致は政権運営上の問題にはならないとの見解を示した。その上で、まずは25年間続く経済不況からの脱出や国としての所得の再分配を目指して、他の3党及び市民連合と協力しながら新しい政権を作っていくことが必要であると強く訴えた。





また自民党岸田総裁も、立憲民主党と共産党の間には安全保障についての基本的な認識に大きな齟齬があることを指摘した上で、野党連合政権が成立した場合の有事対応能力に疑問を呈した。





枝野氏はこれに対し、党として市民連合や連携する3党と協議をすることはあっても、「政権としてその3党のみなさんと事前に何か協議をしなければものを進められないという運営をするつもりはない」と断言し、災害や国際紛争といった有事においても、枝野内閣として毅然とした対応を取ることができることを強調した。





また記者クラブ企画員からの代表質問では、「限定的な閣外協力」を明言している共産党志位委員長に対して、それが具体的にどのようなものであるかを問う質問も上がった。





これを受け志位氏は、共産党の掲げる「限定的な閣外協力」は、法案の事前審査をするなど全面的に政権に共同責任を負うものではなく、枝野氏が述べたように、あくまで4野党が合意した20項目の共通政策の実現を目指すものに止まるものであると説明し、立憲民主党が出した法案に共産党が反対することもありうると断言した。その上で、合意した20項目には、安保法制の見直しや核兵器禁止条約の批准を目指すことなど、「自公政権の歪みをチェンジする要になるものがある」として、その実現に向けた野党共闘には大きな価値があることを改めて強調した。





さらにこの後、立憲、共産両党と共に選挙協力を進めるれいわ新撰組の山本代表、社民党の福島党首にも、野党4党の協力体制のあり方や、想定されている政権運営のあり方に対しての見解が問われた。









▲写真 れいわ新撰組 山本太郎党首 出典:日本記者クラブ 動画:9党党首討論会よりキャプチャ





まず山本氏はこれに対し、合意した政策については実現のために協力することと、きちんと履行されるかどうかを監視していく必要があると述べ、選挙後も責任を持って取り組む姿勢を強調した。





福島氏は、今回協定が結ばれた政策は「自民党には絶対にできない」ものであると強調し、それが「豊かな未来へのパッケージ」であると述べた上で、その実現に意欲を見せた。






https://youtu.be/kM7Xxi3mv2o




▲動画 「9党党首討論会」





(了)





トップ写真:日本記者クラブ主催9党首討論会(2021年10月18日) 出典:立憲民主党




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