維新代表選【政策・人間力分析】その4 3候補の人間力分析
Japan In-depth / 2022年8月26日 22時11分
西村健(NPO法人日本公共利益研究所代表)
【まとめ】
・足立康史候補、他者との意見対立を伴う討論もいとわない姿勢。
・馬場伸幸候補、理念型の政治家であり、生活者目線や等身大の姿勢が伺える。
・梅村みずほ候補、「行動力」「突破力」「挑戦する力」に自信があり、「共感」を生むのがうまい。
日本維新の会の代表選挙、今回は人間力分析。自民党総裁選、立憲民主党党首選、総選挙での各党党首の分析(維新は松井さん、吉村さん)に引き続いたシリーズになる。人事コンサルタントという専門家としての観点で、政治家としての能力について考えていきたい。ただし、過去のシリーズと違い候補者に直接会ったこともなく、今回、恒例の「声診断」は行わない。
■ 独特の個性が強い足立さん
▲写真 出典:日本維新の会代表選挙候補者_足立康史_重点公約パンフレット
まずは、足立康史さん。1965年10月14日、大阪府茨木市育ちの56歳。父親は関西電力のダム屋さん。一卵性双生児の兄がいる。茨木市立東中、府立茨木高へ進学。茨木高では、水泳部で水球の選手として活躍。インターハイ・国体に出場。本人は「(水球選手だったことで有名な)歌手の吉川晃司と同期」と言うことを述べていたほど活躍したらしい。進学校でインターハイは凄い、まさに文武両道である。その後、京都大学工学部に進学。土木計画を専門だったとのこと。大学時代も水球に汗を流し、チームの主将を務めたそうだ。リーグで8連覇を達成。卒業後、京都大学大学院工学研究科修士課程に進学し、修了。
卒業後、通商産業省に入省。20年で10局を回る。生活産業局、通商政策局・米州課、大臣官房・企画室、資源エネルギー庁石油代替エネルギー対策課の課長補佐を務めた。コロンビア大学国際関係公共政策大学院へ留学、修士号を取得。ジョブカフェの責任者だったことなどが官僚時代の実績。大臣官房参事官(商務情報政策局担当)、日本貿易振興機構ブリュッセル・センター所長などを歴任した。東日本大震災を機に2011年3月、退官(当時45歳)。みんなの党に入党するものの離党し、1年で渡辺喜美さんと袂を分かち、日本維新の会の結党に参加した。党国会議員団幹事長代理、党国会議員団政務調査会長をつとめる。当選4回。
■ 強力な発信者となった足立さん
能力面を見てみよう。自身も「突破力」「討論力」が強みと言うように、政策知識や経験や頭脳をもとに、能力を発揮してきた。政策通。柳ケ瀬参議院議員がインタビューにて明らかにしたところによると、論理的思考、論理構成力があり、仕事も相当に速いそうだ。
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