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アベノミクスによる財政拡大の行方

Japan In-depth / 2022年10月10日 11時57分

来年度防衛予算の要求金額は5.4797兆円である。これに補正予算の「お買い物予算」を加えると6.2126兆円となり、6兆円を超える。最近になってこの問題を新聞などのメディアも取り上げるようになり世論も批判的に傾いている。その原資は国債である。


岸田政権は党内最大派閥の安倍派を無視できないこともあり、安倍氏の引いた防衛費拡大路線を進んできた。だが先述のようの安倍氏がいなくなったために、防衛費使う財源となる税金、現在たばこ税や法人税などが検討されているが、その範疇で増額される可能性が高い。


本来アベノミクスが成功していたのであれば、GDP、税収も大幅に増えて国債を発行しなくとも防衛費の増額は可能だったはずだ。借金による軍拡を安倍氏が言いだしたのは、アベノミクスの失敗を糊塗し、「強い日本」と自身の「強いリーダー」のイメージを強調するためだったのだろう。


だが今後、安倍派は求心力を失い、政府は財政の健全化の方向に舵切る方向に進むだろう。日本の安全保障上もっとも大きなリスクは財政赤字である。安倍氏の死亡は、その無軌道な財政拡大に歯止めを掛けたと言ってよいだろう。


<編集部参考>


安倍晋三元首相発言「家計的に考えると借金はまずいが、政府は日本銀行とともにお札を刷ることができる」(出典:朝日新聞、2022年6月4日)


トップ写真:アジア太平洋経済協力 (APEC) サミットで会見する安倍晋三元首相(2014年11月11日、中国・北京) 出典:Photo by Lintao Zhang/Getty Images


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