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円楽死すとも落語は死せず(上)娯楽と不謹慎の線引きとは その1

Japan In-depth / 2022年10月20日 18時0分

 とまず一言発し、昇太師匠がかぶせたところに、


「今度は女湯の壁を取り払ってください」


 という、あまりと言えばあまりな(あの人らしいと言えば、実にあの人らしい)オチをつけた。


 


 たしかに、六代目三遊亭円楽という噺家の最大の功績は、落語会の門閥や所属組織の壁を取り払って、日本にしかない話芸を一致団結して盛り上げて行こう、という気風を生み出したことにあったと思う。


 


 具体的にどういうことなのかは、次回詳しく見るが、ここで言っておきたいのは、小遊三師匠の回答はじめ、円楽師匠を「笑いで送ろう」という番組は、断じて不謹慎ではない、ということだ。今さら言うまでもなく、落語というのは客を笑わせる芸で、その芸の道に人生を捧げた人を「笑いで送る」には不謹慎どころかこの上ない供養だろう。


 


 私にとって『笑点』は、よき娯楽番組であったし、特別番組によって、これなら円楽師匠がいなくなっても大丈夫、という思いをますます強くした。


 


(その2につづく)


図:日本テレビ「笑点」


出典:日本テレビ「笑点」公式facebookページ


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