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ザ・ドリフターズの功罪(下)娯楽と不謹慎の線引きとは その5

Japan In-depth / 2022年10月30日 18時0分

志村けんにはまた「変なおじさん」という持ちネタもあったが、あれも実は、前述のように認知症を患った父上と、どうしても会話が成立しなかったことから想を得たものだと言われている。


身内の病気までネタにするは、さすがの芸人根性、と見る向きが多いが、これなども、ひとつ間違えば「認知症の人をバカにしている」などと糾弾されたかも知れない。


どこまでが娯楽で、この一線を超えたら不謹慎、という基準は、あってないようなものだが、ひとつ確かなことは、時代が変われば様々な判断基準も変わる、ということ。


難しいことなど考えず、お笑いを楽しめばよいのかも知れないが、ドリフの場合は世間に与えた影響があまりに大きく、お笑い(番組)を取り巻く環境とか、世相の変化について、つい考えさせられてしまうのである。


(続く。その1、その2、その3、その4)


トップ写真:妖怪ウォッチの記者会見に出席する志村けん氏(2014年12月20日) 出典:Photo by Sports Nippon/Getty Images


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