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米中首脳会談、具体的関係改善なし

Japan In-depth / 2022年11月16日 19時0分

「核心中の核心的利益」とは意味不明だが、最近「核心的利益」が増え過ぎているからだろうか。いずれにせよ、「台湾問題」の様々な側面のうち、どこが中国にとって「レッドライン」なのかは触れていない。会談でも米側に言質を与えなかったのだろう。





 ●We hope and have always strived for maintaining peace and stability in the Taiwan Strait, but ‘Taiwan independence’ is as incompatible to peace and stability in the Taiwan Strait as fire and water.





唯一「台湾独立」が中国にとってレッドラインであることは間違いなさそうだ。では米台関係の格上げや米国の安全保障面での台湾支援強化はレッドラインなのか、要するに、その場合中国は「切れる」のか、この点について中国側は曖昧にしている。恐らく明確にできないのだろう。





 ●米側文書にある「核兵器不使用に関する米中合意」への言及はない





もう紙面が尽きてしまった。来年あたりから再び米中「何たら」戦略対話みたいなものが再開されるだろうが、だらだらと話し合いが続くだけだと思う。今回は「目立った合意がなく、具体的な関係改善もなく、もしかしたら悪化しつつある米中関係の更なる悪化を回避できただけ、なのかもしれない」、こんなことが行間から読み取れる。





〇アジア





バイデンは米中首脳会談後の記者会見で、北朝鮮の長距離核ミサイル開発についてこう述べている。重要なのでちょっと長いが全体を再録する。





 ●I’ve made it clear to President Xi Jinping that I thought they had an obligation to attempt to make it clear to North Korea that they should not engage in long-range nuclear tests.  And I made it clear as well that if they did — “they” meaning North Korea — that we would have to take certain actions that would be more defensive on our behalf, and it would not be directed against North Korea — I mean — excuse me — it would not be directed against China, but it would be to send a clear message to North Korea.  We are going to defend our allies, as well as American soil and American capacity.





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