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松田大使インタビュー「和平協議の見通し立たず」【2023年を占う!】ウクライナ 

Japan In-depth / 2023年1月3日 11時0分

▲写真 バフムートの不屈の拠点でクリスマスツリーが飾られる。 出典:Photo by Taras Ibragimov/Suspilne Ukraine/JSC "UA:PBC"/Global Images Ukraine via Getty Images





■ 成果大きかったゼレンスキー大統領訪米





ーゼレンスキー大統領とバイデン米大統領の会談はどうだったか。両首脳はどんな意見交換をしたのか





松田大使: ウクライナ側は大きな成果があったと評価している。米側は、パトリオット・ミサイルの供与を含む18・5億ドルの追加軍事供与を発表し、ウクライナに対する支援継続を保証した。 ゼレンスキー氏は、謝意と新たな支援の要請に加え、平和のフォーミュラ(10項目提案)と国際平和フォーラム・サミット、対露制裁の強化、賠償メカニズム及び特別法廷という自らの考えを説明したと伝えられている。





ゼレンスキー大統領は、上下両院合同会議で演説し、中間選挙後の米国の支援の姿勢に変化がないこと、議会において基本的に超党派の支持が継続していることを確認した。12月20日に最前線のバフムートを電撃視察した直後にゼレンスキー氏が訪米したことは、ウクライナが戦線をコントロールできていることを示している。









▲写真 ゼレンスキー大統領がバイデン大統領とホワイトハウスで会談を行う(2022年12月21日)出典)Photo by Alex Wong/Getty Images





ーアメリカによるウクライナへのパトリオット・ミサイル供与に対してロシアはどうでるか





松田大使: プーチン大統領は、パトリオット・システムを破壊する旨の強気の反応を示している。7月に米国が供与を開始した高機動ロケット砲ハイマースが地上戦におけるゲームチェンジャーになったように、パトリオット・ミサイルがウクライナ防空戦でのゲームチ ェンジャーになるか、注目されるところだ。





■ 和平協議は見通し立たず





ーロシアはクリスマス撤収を拒否した。





松田大使: ロシア側が戦争終結に向け具体的で真剣な姿勢を見せていない現在、停戦や和平に向けた協議は行われていない。ゼレンスキー大統領は11月半ば、戦争終結に向けた10項目提案を発表、12月12日にはクリスマスに合わせた部隊撤収の開始を要求したが、ロシアは拒否した。 ゼレンスキー大統領は、12月18日のビデオ演説で、この冬に 『国際平和フォーラム・サミット』を開催したいと表明、真剣な姿勢をあらためてアピールした。ロシアの侵略に対して国際社会が結束して対応することが極めて重要であり、ウクライナ側の一連のイニシアティブは歓迎すべきだ。





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