コロナワクチンの接種は続けるべきか、もう打ち止めにしていいのか
Japan In-depth / 2023年2月9日 23時0分
和田眞紀夫(わだ内科クリニック院長)
【まとめ】
・ワクチンの有効性に関する感染研の発表によると「発病予防効果はわずか」という評価は当たらずとも遠からずと思われる。
・ワクチン接種の有無を静観していくという国民の判断はむしろ健全な流れに見えてくる。
・統計報告の結果解釈やその報道内容には十分注意を払って見ていかなくてはならない。
これからもコロナワクチンを打ち続けたほうがいいのだろうか。これは多くの国民が抱いている疑問だと思う。今回の寄稿では医療従事者の立場ではなく、患者さんの立場で考えてみたい。
まず現状から考えてみると、1-2回目ぐらいまでは大多数の人がコロナワクチンを接種したが、3回、4回、5回目となるに従ってだんだん接種するひとは減ってきて3割前後に落ち着いてきている。これは欧米でも同様の状況のようだ。
本当は、ワクチン接種が有効かどうかとか、打つことのメリット、打たないことのデメリットなどを考えた上で、接種するかどうかの判断をしたいところだが、どうも「続けてワクチンを打つことが有効なのかどうか」のきちんとした説明は聞こえてこないし、現在のコロナの感染状況をみても、コロナに感染してどうかなったという話もあまり聞かれなくなってきた。そんなことを考えて、もうワクチンは打たなくてもいいのかなと感じている人が大半なのではないだろうか。
ワクチンを打つ打たないは本人が決めることだから、いくら感染症の専門家と呼ばれる人にワクチンは有効だから接種を続けなさいと言われても 多くの人はなかなかその気にならないというのが現状だろう。でも残りの3割ぐらいのひとは、高齢者であったり病気を抱えていたり、重症化すると大変だという思いが強い人達で、政府の助言に従ってそれを信じてある意味機械的にワクチンを打ち続けている。
それではインフルエンザのワクチンはどうだろうか。実はコロナ禍以前、毎年インフルエンザワクチンを接種している人は2,500万人ぐらい、国民全体の4分の1か、5分の1程度。内訳で見ると助成金を利用してワクチンを打てる高齢者が多く含まれていて、受験生やその家族とかインフルエンザにかかりたくない事情がある人などがそれに続く。でも裏を返せば健康で働き盛りの年齢層の多くの人たちはワクチンを接種していないのだ。
となるとコロナウイルスもだんだん季節性の市中感染症の一つとして扱われるようになれば、ワクチン供給は続けられていくとしても実際接種を受けるのは一部の国民、おそらく毎年インフルエンザのワクチンを接種する集団などにだんだん限定されていくのではないだろうか。
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