1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 社会
  4. 社会

防衛大学、任官拒否者を卒業式から排除の安倍政権の悪習を是正

Japan In-depth / 2023年3月16日 19時0分

だが、その日の夕方に朝日新聞で今年の卒業式では任官拒否者も参加できるように改められたと報じられた。


防衛大、自衛官任官辞退でも卒業式への出席可 見せしめ批判から転換


田嶋慶彦2023年3月3日 19時11分


防衛大、自衛官任官辞退でも卒業式への出席可 見せしめ批判から転換


>防衛大学校(神奈川県横須賀市)は今月26日に行われる卒業式に、自衛官への任官辞退者が出席することを認めることを決めた。2013~21年度は出席を認めていなかったが、方針を転換する。同校が朝日新聞の取材に明らかにした。


>「見せしめではないか」との批判もあったが、政府は17年4月に閣議決定した答弁書で、「同校では、同校の設置目的に鑑みて、自衛官への任官の意思のない者を卒業式典に参加させることは適当ではないとの考えから、参加させていない」としていた。


>昨年度の任官辞退者は過去2番目に多い72人で、本科卒業生の15%だった。


何故午前中の会見で大臣がこのことを知らなかったのか、筆者は防衛省広報課報道室に問い合わせた。大臣が知らなかったということは大臣官房も知らなかったということだ。


 回答によると防衛大学校が決定したのは令和5年2月3日(金)であり、大臣等への報告は3月3日の会見よりも前には行われていなかった。


任官辞退者の出席を含む卒業式の内容については、式典を主催する防衛大学校において決定するものである。なお、大臣に対しては、3月26日に実施予定の式典の準備の一環として、適切なタイミングで報告される予定だった、ということである。


 無論大臣は多くの式典に出席するわけで、すべての式典について知っている必要はない。


だが今回の決定は特別だったはずだ。防衛費大幅増額という方針が決まっても、隊員が集まらず、入った隊員もすぐにやめてしまう現状がある。いくら予算を増やしても隊員を確保できれば軍拡は砂上の楼閣だ。


 そして防衛大学では陰湿ないじめや不祥事が続いており、それもあって防衛大の任官拒否も非常に高いレートで推移してきた。そして任官拒否者を卒業式に出させないというのは政府ぐるみの「いじめ」「差別」である。それが任官拒否者を増やすこと一因にもなっているのではないか。その様な反省もあったはずだ。これは単なる学校の式典の変更ではない。


 この任官拒否者の卒業式からの排除は第二次安倍政権が行った、底意地の悪い露骨ないじめといっていい。それには安倍元首相の歪んだ国家観が影響していたのではないか。仮に普通の大学で自衛隊に入隊する学生を卒業式から排除したら、故安倍晋三がどのような反応を示すか容易に想像がつこう。


この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください