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「昆虫食」を食べてみた!

Japan In-depth / 2023年5月17日 18時0分

「昆虫食」を食べてみた!


Japan In-depth編集部(横塚愛実)





【まとめ】


・昆虫食の世界市場規模が2030年までに2兆円を超すとの予測も。


・イナゴなど伝統的に日本でも食べられているが、嫌悪感を持つ人も。


・安全性含め丁寧な理解を社会に求めることが重要。


 


(編集部注:記事中に見た目がインパクトのある昆虫食の写真が含まれています。昆虫が苦手な方は写真の閲覧にご注意ください)


昨今メディアで大きく取り上げられ、「次世代の食糧」などともてはやされている昆虫食。皆さんも目にすることが増えたのではないか。


実は昆虫を食用している地域は多い。アジア、アフリカ、南米を中心に古来から食べられている食材だ。国連食糧農業機関(FAO)の発表によると、世界で約20億人が1,900種類を超える昆虫を食べているという。


世界の食用昆虫の市場規模は、2023 年に 23 億1,818万米ドル(1ドル=135円換算で約3130億円)になると推定され、年平均成長率33.89%で伸び続け、2030 年までに 179億320万米ドル(約2兆4169億円)に達すると予測されている。(360iResearch™調べ)


なぜこのような推計が出ているかというと、昆虫は高タンパクで環境負荷が少ないことから、持続可能な食を実現していく上で重要な食糧だとみられているからだろう。しかし、日本では批判的な意見も多く、社会に浸透していくのはそう簡単ではなさそうだ。


本記事では昆虫食のリアルとその課題点、実際に昆虫食を食べた体験記を紹介する。


 


■ 日本における昆虫食 


日本でも稲作が行われている地域(長野県伊那谷など)では、昔からバッタの仲間であるイナゴを調理し、「イナゴの佃煮」などとして食べてきた歴史がある。


昆虫は、高脂肪、高タンパク、ビタミン、食物繊維、ミネラルなどを含み、栄養価が高い食材であるため、多くの地域で重宝されてきたわけだ。


昆虫食には「環境負荷が低い」というメリットがある。例えば、コオロギは重量換算で1㎏に必要な飼料は2㎏にすぎず、牛などの家畜と比べると数分の1ですむという。


東京大学大学院農学生命科学研究科の霜田政美教授は、昆虫食の中でも「アメリカミズアブ」というハエの一種に注目している。


成熟した幼虫を乾燥させると、タンパク質含有率は50〜60%、脂質は20〜30%だという。また、ミズアブの排泄物はそのまま植物の肥料にすることができ、植物の耐病性を高めることも分かってきている。


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