1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 社会
  4. 社会

【ファクトチェック】サンデーモーニング松原氏「処理水はまったく違う水」⇒根拠不明

Japan In-depth / 2023年9月9日 22時28分

もしかしたら、松原氏は海洋放出前の処理水のことを言いたかったのかもしれない。言葉足らずで、放出後の処理水もトリチウム以外の核種が含まれているように視聴者に誤解されてしまった可能性もある。仮にそうだとしたら、発言はミスリーディングだった。





また、政府は、本稿で紹介したように、安全性について積極的に説明を公にしている印象だ。この点も、氏の指摘は的を得ておらず、発言全体の信頼度を毀損している。それが様々な批判を呼んだ原因だと思う。





一方で、Japan In-depth自身が処理水放出後の海水を分析したわけでもない。したがって、松原氏の発言を「誤り」と証明することはできない。





以上のことから総合的に判断し、松原氏の今回の番組での発言は、「根拠不明」とする。





注1)告示濃度比総和





環境中に放出することができる放射性物質の濃度限度は関係法令(告示)※で核種ごとに定められており、これを告示濃度と呼びます。また、複数の放射性物質を含む場合は、核種ごとの濃度に対する告示濃度限度に対する割合を足し合わせて評価することになっており、この足し合わせた値を告示濃度比総和と呼びます。この値が1以下であれば、放射性物質の放出基準を満足しているとされます。(日本原子力研究開発機構福島研究開発部門による)





参考ウェブサイト:





ALPS処理水の処分(METI/経済産業省)





みんなで知ろう。考えよう。ALPS処理水のこと





廃炉・汚染水・処理水対策ポータルサイト (METI/経済産業省)





処理水ポータルサイト | 東京電力





【Japan In-depthファクトチェックポリシー】





Japan In-depthは、NPO法人「ファクトチェック・イニシアティブ」(FIJ)のメディアパートナーとして、ファクトチェックを実施しています。FIJが定めたガイドラインに準拠して、言説の真実性・正確性の評価・判定を行います。政治家、有識者の発言、メディアの報道、ネット上で拡散されている情報など、社会的に影響の大きな言説を対象とします。判定基準は以下の通りです。









トップ写真:東京電力福島第一原子力発電所の多核種除去設備(ALPS)2023年7月21日に福島県・双葉町で準備される 出典:Photo by Kimimasa Mayama-Pool/Getty Images




この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください