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「取り過ぎた税金は成長減税として戻せ」国民民主玉木雄一郎代表インタビュー

Japan In-depth / 2023年9月27日 11時0分

地方自治体の議会選挙の多くは大選挙区ですから、立憲とも維新とも戦うので、むしろ自分たちの立ち位置を明確にした方が勝てるんです。でも、国会議員、特に衆議院は小選挙区なので、他の野党との連携にすぐ行ってしまう。今の一期生は我々がそういう決死の覚悟で作った政党があったから比例で当選したのにも関わらず、一旦通るとやっぱり次の選挙を考えたら、いや、他党を応援している組織の票も欲しい、という風になってしまうわけです。それが票に出た訳です。





安倍: そういうものが可視化されたという意味においても有益だったと。





玉木: そうですね。ただそうは言っても、次の選挙でできるだけ勝たなきゃいけないので、選挙体制は強化します。ここは、前原さんとの議論の中で浮きあがったある種、構造的な問題であり、弱さなので、榛葉賀津也幹事長が兼ねていた選対委員長は独立したポストにして参議院の浜野喜史さんを置き、そこに選対委員長代理として衆議院の浅野哲さんと参議院の伊藤孝恵さんをつけて組織として選挙体制を強化しました。これは、代表選挙をした一つの成果です。





■ 今後の体制





安倍: ところで、意外だったのは前原さん、代表代行を続投させたじゃないですか。このこころは?





玉木: 現状の体制が評価をいただいたということで、基本的には骨格は維持するということです。前原さんに冷飯を食わすとか、本当にノーサイドになるのか、とか(メディアは)言っていましたけど、もう21人しかいませんから。温かいご飯と冷や飯を分ける余裕もないですし、力を合わせて頑張っていくということで、前原さんに限らず現体制を基本的には維持しているということです。





安倍: 代表選終わってから前原さんとはどんな話をしたのですか?





玉木: 前原さんは「こうやって議論することによってようやく玉木さんの真意もよくわかった」と言ってくれたので、代表選の中でだんだん融和的になってきたという感じがありました。私ももともと二大政党制を目指していたし、政権交代は今でもしたいと思っていますが、今の置かれた状況では難しいというのが率直な気持ちです。





2017年に希望の党の騒動があり、民進党がなくなり立憲民主党ができた結果、野党がバラバラになって今日に至っています。その一角を責任持って3年間、党運営してきた立場からすると、反自民・非共産で大きな塊と言っても、ご存じの通り、野党第一党の立憲と第二党の維新が互いに争っていて、次の選挙ではいずれの政党も政権交代を目指していません。(立憲の)泉さんは150議席取ることに一生懸命だし、(維新の)馬場さんは野党第一党になることが至上命題だし。お互い選挙区調整して自公に勝る議席を取ることを長男、次男が思ってないときに、三男がいくら言っても仕方がない。「そんなに調整したいのだったら、全部お前のところが譲れ」って言われて終わりなんで。





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