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重要課題は先送りされた 【2024年を占う!】日本経済

Japan In-depth / 2023年12月25日 11時0分

それでも、例えば生成AIの拡がりなどは、新しい技術革新が社会を変えていくことを予感させる。インターネット、スマートフォンに代表されるこれまでの情報通信革命の主たる担い手は、みなプラットフォーマーと呼ばれる米国企業だ。彼らが牽引した第3次の産業革命がこれから「新しい次元に入るのであれば、第3次産業革命で勝者になり切れなかった日本企業のチャンスになる」、「新しいこれからの第4次産業革命は、高齢化社会の困り事解決の糸口になる」というのが去年の自分のビジョンであったが、それは今も変わっていない。


また、新しい世界経済のあり方に関連して、「日本の高度成長は東西冷戦構造の下で起こった。米国とソビエト連邦が厳しく対立していた時でも、西側諸国の景気が常に悪かった訳ではない」とコメントしている。台湾を巡る緊張は高まる方向だが、その中での日本経済の立つ瀬もまたあるだろう。


新しいパラダイムといっても、その全体像は引き続き五里霧中である。しかし、必ずしも「悲観的になり過ぎる必要はない」という思いは今でも同じである。2024年、最大の不確実性の1つは米国におけるトランプ2.0だろう。1年前、その可能性がこれほどに高くなるとは思わなかった。トランプ氏が大統領に再選されれば、色々なことが変わるだろう。だが、それもやはり悲観一色ではなく、対応に怠りなきを期せば、日本の立つ瀬はあり得る。


1年前、何故か、日本の金融・財政政策ついては何も書き残していない。なかなか明確なビジョンが持てなかったのだろう。この論点については、2023年に変化があった。新しい年に、また改めて触れることにしたい。2024年は甲辰の年。甲乙丙丁の最初の甲、そして天に登る龍の辰の組み合わせである。是非、良い年になってほしい。


トップ写真:品川駅の様子 イメージ(本文とは関係ありません)


出典:Michael Sugrue/GettyImages


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