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米中のネオ・デタントが始まる?(下)【2024年を占う!】国際

Japan In-depth / 2024年1月2日 23時0分

まずウクライナでは、今年暮れの時点での戦況がどうなっているか分からないが、トランプ氏の過去の言動から、即時停戦という「錦の御旗」を掲げて、プーチン大統領のメンツを立てるような形で(具体的には、ウクライナのNATO加盟を阻止するなど)落としどころを探ることが十分に考えられる。





ガザ地区に関しては言うを待たず、現状バイデン政権が、イスラエルによる無差別攻撃を批判していることを逆に非難し、徹底したイスラエル寄りの姿勢を打ち出すだろう。





たとえば、イスラエルは目下、ガザ地区を縦断する道路の建設計画を示唆している。これまでの、パレスチナ人の居住地域をフェンスで囲う戦略から一歩踏み込んで、機械化部隊が常時パトロールできる態勢にするためだ。パレスチナ人たちにすれば、現状の「屋根のない牢獄」から、パレスチナの地を100%ユダヤ人のものとする、そのための布石だとしか考えられまい。





すでに、パレスチナの若者たちの中から、ハマスを中心とする反イスラエル武装闘争に共感する声が聞かれるようになっている。今次イスラエルがハマス殲滅に成功したとしても(おそらくそうなるだろうが)、数年後、新たな勢力が台頭してくるだけの話であろう。まさしく勝者なき戦いなのだ。





そもそも現代の戦争では、たとえ現象面で「勝利」を博したとしても、そこから得られるものなどなく、人命と国富の膨大な浪費に過ぎない。





このことを理解できない権力者がその地位から去らない限り、世界平和への道はまだ遠い。





(上はこちら)





トップ写真:握手する中国・習近平国家主席とバイデン米大統領(当時は副大統領)2013年12月4日 北京 出典:Photo by Lintao Zhang/Getty Images




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