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激変するグローバルパワーバランス Part1「どうなる中国!」Japan In-depth創刊10周年記念対談 ジャーナリスト古森義久

Japan In-depth / 2024年1月3日 14時49分

激変するグローバルパワーバランス Part1「どうなる中国!」Japan In-depth創刊10周年記念対談 ジャーナリスト古森義久




安倍宏行(Japan In-depth編集長・ジャーナリスト)





【まとめ】





・福島第一処理水を「汚染水」と呼ぶ中国。日本のやっていることは正しいと国際社会にアピールするチャンス。





・アメリカの抑止力弱体化で、「台湾有事」の可能性は高まっている。





・米中の対決状態が続く中、日本はどうするのか議論してほしい。





 





Japan In-depthはマスコミが報じないニュースの深堀りを発信し続けて10年目に入った。創刊10周年記念対談第1弾は、国際ジャーナリストであり産経新聞ワシントン駐在客員特派員古森義久氏と安倍編集長が、「激変するグローバルパワーバランス」をテーマに議論した。Part1は「どうなる中国!」。中国からの脅威を取り上げる。





・ 福島第1「汚染水」問題





安倍: 中国は、福島第一の「処理水」の問題に過剰に反応しています。どのようなバックグラウンドがあるのでしょうか?





古森氏: 中国共産党政権も愚かじゃないから福島から放出される処理水に害や放射能はないと国際原子力機関(IAEA)で証明されてることは分かっているはず。それでも汚染だという。それはなぜか?水そのものよりも日本全体に対して気に入らない。日本の立場を何とか弱めてやろう、というメッセージをあからさまに送りつける意図がある。





・次はアジアか!?台湾有事の可能性





安倍: 逆効果だと思う。日本は防衛費を倍増しようとしてる。





古森: アメリカの中国研究の専門家で、トシ・ヨシハラ氏(「戦略予算評価センター(CSBA)上級研究員)」が言っている。これは中国から日本へのギフト(贈り物)だと。これを機会に中国がいかに無法な言動をとっているか証明して日本のやっていることは正しいんだと国際社会にアピールする非常にいいチャンスだと言っている。





安倍: アメリカに言われているわけですか。





古森: ただ中国は日本と違って一貫性が強い。一度振り上げた拳はそう簡単に下ろさない。世界中があなた間違ってるよって言っても、正義はわれにありという態度を崩さない。それは中国の強み。日本はその点対極にある。すぐ変わっちゃう。日本も本腰を入れて処理水問題の中国の非を警鐘を鳴らして違うんだと言い続けなきゃいけない。





二階俊博さんは、引っ越しができない相手だから、向こうの立場を聞いて、向こうが嫌がることはやめてこっちが譲歩するべきだと言っている。世界中を見てきたけれど引っ越しができない相手こそ厳しくしなきゃいけない。隣同士の国というのは仲が悪い方が普通。北朝鮮と韓国、イスラエルとあの辺全部、アルゼンチンとブラジルは仲悪い、インドとパキスタンは宿敵です。引っ越しできないからこそ厳しく対応していかなきゃいけない。中国がいかに理不尽なことをいうか、今日本の中でそういう意識が深まってます。





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