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Jパワー「大崎クールジェン」でカーボンネガティブを目指す

Japan In-depth / 2024年2月1日 23時0分

大崎クールジェンプロジェクトの歴史は、2002年に始まったEAGLEパイロット試験(Jパワー若松研究所、北九州市、2002〜2014年度)で開発されたEAGLE炉にさかのぼる。それから20年余。いよいよ大崎クールジェンプロジェクトで得られた成果が商用化ステージ(JパワーのGENESIS松島計画)を目指すところに来た。あきらめることなくここまで到達した関係者の努力には頭が下がる思いだ。





石炭火力に注がれる世界の目は厳しい。しかし、冒頭に述べた通り、電力安定供給のために石炭火力に頼る国が多いのが世界の実情だ。電力のすべてを天候に左右される太陽光や風力などの再生可能エネルギーに頼るわけにはいかない。核融合などの未来技術の実用化もまだ先だ。





そうしたなか、石炭火力でもカーボンネガティブが実現できる大崎クールジェンの技術を世界の多くの火力発電所が採用したら、CO₂排出量を大幅に削減することができる。





既存技術を棄て新技術に傾倒することが、イコール効率的で地球環境にやさしいとは限らない。それは、近年のEV(電気自動車)一辺倒の風潮の見直し気運からも明らかだ。





日本は環境原理主義の陥穽に陥ることなく、優れた国産技術を積極的に世界にアピールする必要がある。





大崎クールジェンを取材し率直にそう、思う。





(了)





トップ写真:大崎クールジェン全景 提供:大崎クールジェン株式会社




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