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ECで地域を救えるか 立ちはだかる課題とウェルビーイングについて考える

Japan In-depth / 2024年2月11日 23時0分

ECで地域を救えるか 立ちはだかる課題とウェルビーイングについて考える




中川真知子(ライター/インタビューアー)





「中川真知子のシネマ進行」





【まとめ】





・国際大学GLOCOM主催で「消費者動向とウェルビーイングから考える地域の未来とECの役割」を考えるシンポジウムが開催。





・「地域をECで活性化する」ためには、データサイエンスの活用と規制改革が必要。





・地域の課題を理解し、正しい判断を下せる人物を筆頭とした組織形態作りが求められる。





 





1月30日、東京都港区の国際大学GLOCOM HALLにて、「消費者動向とウェルビーイングから考える地域の未来とECの役割」を考えるシンポジウムが国際大学グローバル・コミュニケーション・センター主催で開催された。基調講演とパネルディスカッションで構成された本シンポジウムでは、「地域の未来とECの役割」について多角的に議論が展開された。





基調講演では、GlobalDataの小売部門のマネージング・ディレクターであるニール・サンダース氏が、コロナ禍に日本のEC利用者が増えて14%になったと話し、今後も増え続けるであろうと予測。









▲写真 デジタル庁統括官村上敬亮氏 ©Japan In-depth編集部





デジタル庁統括官の村上敬亮氏が、「地域内連携の必要性と、ウェルビーイング指標の役割:データ連携基盤の支えるデジタル田園都市国家」をテーマに、活性化したい地域の利用者のデータを取得/解析することで効率よく盛り上げていくことができると話した。





その中で、伊豆の魅力を集めた会員サービス「伊豆ファンクラブ」の取り組みを紹介。伊豆にゆかりのある人々が伊豆の魅力に気づけていない現実を踏まえ、伊豆をもっと楽しめるようにと開発されたアプリは、加盟店で2次元バーコードを読み取ったり、タクシーを使ったりするとポイントが貯められ、そのポイントでサービスが受けられるという。









▲スクリーンショット via 「伊豆ファン倶楽部」





他にも、イベントや食、買い物の情報も得られる。観光本に掲載されるような長蛇の列ができる有名店だけでなく、コアな地元民しか知らないような店の情報も手に入れられるのが魅力だ。実際に筆者もダウンロードしてみたが、タウン紙に書かれているようなローカルの情報から、観光向けの内容まで網羅しており、伊豆を知るのにうってつけだと感じた。





我が地元の神奈川県川崎市にも同様のアプリがあれば地域活性化につながるだろうし、なにより地域をもっと掘り下げたいと考えている住民にとって有益な情報が得られる場となる。ここ数年『地球の歩き方』が国内地域密着型シリーズを出して評判であることを踏まえてもニーズを感じる。





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