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ボストン・ウェルネス通信その5:世界中に広がる食品詐欺

Japan In-depth / 2024年2月28日 23時0分

食品偽装の例


2)オリーブオイル


ハチミツやメープルシロップと同様に、高価なエキストラ・バージン・オリーブオイルを安価な植物油で希釈し、純粋なオリーブオイルとして高価格で販売している企業もあります。


食品偽装の例


3)シーフード


シーフード詐欺は、高価なマダイ(Lutjanus campechanus)の代わりに安価なフエダイ(Lutjanus spp.)やロックフィッシュ(Sebastes spp.)を食品で販売するなど、安価な魚種を高価な魚種に置き換える場合によく起こります。また、冷凍魚介類に氷を加えて重くし、量り売りしている例もあります。


2018年3月から8月にかけて、海洋保護団体オセアナの研究者が全米で人気の魚のサンプル449個を検査したところ、「21%(5匹に1匹)に不正表示があった」ことが判明しました。これに加えて「訪問した店の3分の1が誤ったラベルの魚介類を販売」「レストランや小規模な市場では、大規模なチェーンの食料品店よりも、魚介類の偽装表示が多かった」「スズキとフエダイの誤表示率が最も高かった(それぞれ55%と42%)」「輸入された魚介類が地元の名産品として売られ、消費者を地元産の魚介類と勘違いさせている」「アトランティック・オヒョウのような絶滅危惧種は、より持続しうる漁獲物として販売している」ことが判明しました(6)。


魚詐欺は、消費者を騙して過剰な代金を支払わせるだけではなく、化学物質や汚染物質への暴露、食中毒などの有害な健康被害を引き起こす可能性があります。また、魚介類は米国で最も一般的な食物アレルギーの一つであり、魚介類を別の種類に変更することは、生命を脅かすアレルゲンのリスクをもたらす可能性もあります。


食品偽装の例


4)フルーツジュース


メーカーは、ジュースは薄めたり、より高価なジュース(ザクロやその他の「スーパー」フルーツなど)を安価なジュース(リンゴやブドウのジュースなど)で割ったりすることもあります。 ジュースによっては、ラベルに原材料として果物が記載されていても、水、染料、砂糖の香料だけが含まれている場合があります。


さらに、不衛生な環境で保存されたジュース、期限切れのジュースを新鮮なジュースと混ぜた場合、それを飲む人に害を及ぼす可能性があります。


食品偽装の例


5)スパイス


クローブやスターアニスなどのスパイスにはポリフェノールが多く含まれており、心臓病や2型糖尿病などの慢性疾患から体を守る働きがあると言われています。ただし、スパイスは粉末状であるため、茶色や赤色の粉が混ざっていると、本物と見分けがつかないことが欠点です。


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