【都知事選、本当の争点】⑨(最終回)都知事選有力3候補人間力分析
Japan In-depth / 2024年7月6日 17時0分
西村健(NPO法人日本公共利益研究所代表)
【まとめ】
・小池百合子氏は、都職員のやりがいやエンゲージメントを企画していくことが課題。
・蓮舫氏は、人と調和していく、人と心を通わすことが課題。
・石丸伸二氏は、人と調和していく、人と心を通わすことが課題。
4年前に話題になった「人間力分析」。またしてもこの季節がやってきた。政治家を公約で評価するのもいいが、人間的に信頼できるか?という面で判断してもいいし、直観で選んでもいいのだ。
政治家を選ぶにあたって人間性を見ることの視点を提供したいと思う。人事コンサルの筆者を中心に、筆者の師匠でもある一般社団法人日本声診断協会代表理事・株式会社ターンアラウンド研究所のキャリアコンサルタント中島由美子氏、故・玉置和郎衆議院議員や平沢勝栄衆議院議員などに秘書として仕え多くの政治家を見てきた沖見泰一氏など多数の方に協力をいただいた。人間力分析、いざスタート!
1 小池百合子氏
▲写真 都政改革本部でインタビューに答える小池さん(筆者撮影)
(1)分析
1952年、兵庫県芦屋市生まれ。芦屋市立岩園小学校、甲南女子中学校・甲南女子高校に卒業、関西学院大学社会学部に入学。その後、カイロ大学を卒業後、キャスターを経て政界入り。その後は、環境大臣、防衛大臣などを歴任。状況を見て政党を渡り歩くところ、1人のボスについていかないところに、上昇志向の強さ、機を見るに敏であることが感じられる。また、その喋りや発言・プレゼンテーションは素晴らしい。
都民のために着実に必要なことをやってきたこの8年。権力闘争のためにか、何のためにか、自民党や公明党も取り込んでしまう政治力の強さを見せている。
「女帝」という評があり、都庁内でも、「企画担当を中心に退職者が続出」との指摘もある。実際、都庁人事を見ると、情実人事があるかは不明だが、人事異動にリーダーシップを発揮していることは確かである。
さらには、カイロ大卒業の疑惑があり、隠ぺい工作があったと証言する元部下が現れる始末である。小島敏郎弁護士とは一時は二人三脚で動いていたはずだが、虚偽事項公表罪で刑事告訴までされてしまった。
三井不動産への都庁官僚天下り問題や外苑再開発問題は小池さん以前の都政の利権構造なので、批判されるのはさすがにかわいそうであるが、正面からの批判に回答せず、あいまいな発言でけむに巻く、とてもしたたかで、分析能力と対応能力の高い人である。謝ったり、人に頭を下げるのが苦手なそうだが、「世論を沸かす天才」と言われるその能力で、都政で実績を重ねてきた。
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