【自民党総裁選選挙】7 小林鷹之氏「政策分析」と「人事評価」
Japan In-depth / 2024年9月26日 13時42分
西村健(NPO法人日本公共利益研究所代表)
【まとめ】
・小林氏は、賃上げや地方分散型社会、国家主導の産業政策を推進する政策を掲げている。
・スタートアップ支援やデジタル技術を強化し、地方創生と経済成長を目指している。
・政治改革や企業献金廃止を訴え、日本の停滞感を打破するリーダーシップに期待が寄せられる。
「めちゃくちゃ真面目で裏表がない人」
「ストイックに頑張る人格者」
「真面目で後輩思いで優しい」
「非の打ち所がないというのはまさに彼」
「高身長でバスケも上手」
「運動能力が高い」
「何でもできる人」
「ガマン強さ、忍耐力がある」
「大好きな先輩」
以上、「コバホーク」こと、小林鷹之さんに対する学生時代のお友達、後輩たちの評価である。
小林さんは、「国民の皆様が夢と希望を感じられる社会を、世界をリードする日本を創りたい。真に自律し、他国の動向に右往左往しない日本を創りたい。世界から信頼され、必要とされる日本を創りたい。」という思いをもとに今回自民党総裁選に出馬したそう。
筆者の1つ上の先輩でもあるが、だからこそ、厳しく客観的に見ていきたいと思う。
□小林鷹之さん
1974年11月29日、千葉県市川市で生まれ。香川県出身の両親のもとに生まれる。お父様は大倉商事に勤務。浦安市立美浜南小学校、私立開成中学、私立開成高校を卒業。在学中はバスケットボール部で活躍。浪人を経て、東京大学に入学した。ボート部のストイックな環境で奮闘し、主将まで務める。国家公務員試験を受験し、猛勉強の末、大蔵省に合格した。1999年3月、東京大学法学部を卒業した。大蔵省に入省しても、ハードに働いていたそう。ハーバード大学ケネディ行政大学院で公共政策修士を取得。2003年に国際機構課通貨基金係長、2005年に理財局総務課課長補佐、2007年から2010年まで在アメリカ合衆国日本国大使館で二等書記官、一等書記官を務めた。2010年4月に退官。その後、自民党の公募に応募し、支部長に就任した。2012年12月に衆議院議員に初当選。防衛大臣政務官や内閣府特命担当大臣(科学技術政策、宇宙政策、経済安全保障)などの役職を歴任した。東大同期で現在弁護士として活躍する女性と結婚。娘がいる。座右の銘は「意志あれば道あり」「有志有途」(「志」があるところに道は拓けるという意味)。
□政策のポイント
賃上げ実現のための価格転嫁の徹底、中小企業への省力化投資支援、下請法の抜本改正、年内に重点的な物価高対策パッケージ策定、ニーズに対応した輸出産地形成、戦略的サプライチェーン構築、知的財産の保護、農林水産物・食品のグローバル展開推進、就職氷河期世代対策などを主張している。特に外交面では、新たな外交戦略「BRIDGE」を策定し、グローバルサウスとの連携強化を通じ、国際秩序を維持していくとしている。「力による一方的な現状変更」の試みには断固反対していくと外交では「タカ派」的な政策が並ぶ。
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