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【海外発!Breaking News】背中から2本の脚が生えた6本脚のガゼル発見 「健康でたくましい」と専門家(イスラエル)<動画あり>

TechinsightJapan / 2024年4月11日 5時0分

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イスラエル南部で先月、背中から2本の脚が生えたマウンテンガゼル(イスラエルガゼル)の姿が撮影された。専門家によると、この個体は先天性の形状異常で脚の数が正常より多い「多肢症」であるものの、健康でたくましく生きているという。米ニュースメディア『CBS News』などが伝えた。

イスラエル南部、ネゲヴ砂漠西部に位置するナホール・ハベソル自然保護区(Nahal HaBasor nature reserve)に先月下旬、陸軍予備兵のニル・ライヒターさん(Nir Leichter)がコーヒーブレイクで立ち寄ったところ、“背中に何か奇妙なもの”がついているマウンテンガゼルを発見し、シャッターを切った。

ニルさんはその後、非営利環境団体「イスラエル自然保護団体(Society for the Protection of Nature in Israel、以下SPNI)」にこの個体の写真を送付したところ、背中から2本の前脚が生えていることが判明。同団体の自然保護活動家アミール・バラバンさん(Amir Balaban)が直ちに、現地に足を運んだ。

調査の結果、そのマウンテンガゼルはネゲヴ砂漠北西部のキスフィーム(Kissufim)で2021年に誕生し、生き延びてきた雄であることが分かったそうで、背中から草刈り鎌のような脚が1本と、少し短めの脚が1本ぶら下がっているのであった。

なおアミールさんは、遺伝子疾患「多肢症」について次のように述べていた。

「多肢症は牛や鳥、爬虫類に多く発生するが、中東のマウンテンガゼルではこの個体が最初のケースです。多肢症は親から子へと遺伝して発生した可能性が高く、この個体は複雑な出産を乗り越えただけでなく、子ガゼルを狙う野生の捕食者らから上手く逃れ、立派な成体に成長しました。そして同保護区内で素晴らしい人生を歩んでいるのです。」



さらにアミールさんは、同保護区が戦争で荒廃したガザ地区からほど近いことを指摘し、「戦争の影響もあり、イスラエルガゼルにとってはネゲヴ砂漠西部一帯が現存する最も重要な生息地になっている」と明かし、こう続けた。

「あの個体は予想に反し、健康でたくましく育っています。また3頭の雌を従え、昨秋にできた子ガゼルと一緒に暮らしており、背中の余剰脚が問題になっている様子は見られません。」



マウンテンガゼルは、体長1メートルとガゼル類では小さめで、雄は雌より体格や角も大きい。イスラエル全域に生息し、パレスチナ自治区、トルコ、シリア、ヨルダン、レバノンの一部で見られるそうで、イスラエル国内では保護種となっている。また、国際自然保護連合(IUCN)の「レッドリスト(Red List)」では絶滅の危険性が高い「危機(EN)」に分類されており、野生の個体数は5000頭と推測されているという。

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