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【海外発!Breaking News】氷点下の悲劇 3歳女児、幼稚園の運動場で死亡(露)

TechinsightJapan / 2018年3月2日 17時50分

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北欧諸国から地中海諸国まで現在、記録的な大寒波がヨーロッパ全域で猛威を振るっている。シベリア発祥の“東からの野獣(Beast from the East)”と呼ばれるこの寒波における死者は、2月23日から28日までの間に46人にも上っている。その多くはホームレスと言われるが、“野獣”の源となったロシアでは子供の犠牲者が相次いでおり、首都モスクワでは3歳女児が幼稚園の運動場で死亡する事故が発生した。

モスクワにある「2120幼稚園」の運動場で、この園に通う3歳のザフラ・ルザイェヴァちゃん(Zakhra Rzayeva)が高く積もった雪の中で倒れているところを発見されたのは、2月中旬のことであった。当時の気温はマイナス5度であり、その状況から担当教諭がザフラちゃんの存在を忘れたまま園に戻ってしまったことが原因で、ザフラちゃんが凍死したのではないかと見られていた。

また、ザフラちゃん両親の友人が『Mail Online』などのインタビューに応じ、ザフラちゃんは幼稚園に行くことは大好きだったものの2人の教諭を怖がっていたことが明らかにされている。事故発生時に園児達を引率していたのは、その中の1人であったという。

このように幼稚園側にとって不利な証言が多かったことから、ロシア連邦調査委員会が調査のために出動するまでの騒ぎとなった。だがその後、幼稚園スタッフ及び運営側への取り調べが行われた結果、次のような事実が判明したことを『The Epoch Times』が報じている。

事故発生当日の午前9時、ザフラちゃんを含む25人の園児が2人の担当者に引率され散歩に出かけた。だがその後、幼稚園に戻った担当者たちはザフラちゃんがいなくなったことに気付いた。報告を受けすぐにザフラちゃんを捜しに行った教諭と養護教諭は午前11時45分、運動場の雪の中で倒れていたザフラちゃんを発見。教諭達はすぐに救急車を呼び応急処置を試みたものの、残念ながらザフラちゃんは救急車の到着前に息を引き取ったという。これらの証言から、当初疑われていた「教諭による放置」はなかったもようだ。

またザフラちゃんの死亡原因は解剖の結果、低体温症ではなく心臓発作によるものと判明した。心臓発作の原因として、激しい温度差の中に身を投じることもその一つとされている。温度差が大きな場所では血圧が急激に上下し、心臓や血管に一時的に大きな負担がかかることで心臓発作が起こり得るからだ。ロシアの室内は暖房が効いていることが多いため、マイナス5度という外の寒さとの寒暖差が心臓発作の引き金となった可能性も考えられるという。

なお事故発生の数日前、ザフラちゃんの両親は娘の気分がすぐれないこと、そして唇の腫れがあったことを確認しているが、このことがザフラちゃんの突然死と関連があるかどうかについては明らかにされていない。

画像は『Daily Star 2018年2月17日付「Girl, 3, freezes to death after she was ‘FORGOTTEN by teacher in -5C playground’」(EAST2WEST)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 椎名智深)

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