【海外発!Breaking News】障害児の娘を抱えうつ病となったシングルマザー 医師から「診察は12日後」と言われ翌日自殺(英)
TechinsightJapan / 2018年10月28日 21時20分
障害のある子供を抱えた2児のシングルマザーが、子供を遺して自らの命を絶った。然るべき機関からの適切な援助を受けることができなかった母親は、24時間介護が必要な娘への世話と生活苦に悩み、重いうつに陥っていたようだ。このほど死因審問が行われたが、娘を亡くした両親は法廷で悲しみを露わにした。『Mirror』『Manchester Evening News』などが伝えている。
英グレーター・マンチェスターのロッチデールに住むジェーン・カヴァナさん(33歳)は、19歳の時に第1子となる長女を出産した。しかし長女は自閉症を抱え、2015年には脊髄小脳変性症で24時間要介護の車椅子生活となり、ジェーンさんは協議会や保険医療機関からのサポートを得られず、次女を育てる傍ら長女の介護をフルタイムで行っていた。
同じロッチデールに住むジェーンさんの両親アイリーンさんとアラン・ファーラーさんは、娘のサポートをできる限りしていたという。当初ジェーンさんは両親の家で娘たちとともに暮らしていたが、両親の家は障害を抱える孫が暮らす生活環境には適しておらず、ジェーンさんはその後平屋に引っ越すも、3人で住むにはかなり手狭だったために再び引っ越しを強いられる羽目になった。しかしこの家も、壁にはニコチンの染みが広がり、内部も散らかった状態で、さらには階段には手すりがなく寝室は2階にあり、バスルームも不便だったりと長女に適応している住居ではなかった。そのためジェーンさんは、多忙な介護の合間を縫って自分で壁のペンキを塗り替えたり掃除をしたりしなければならなかった。
次女については子供の父親が手助けをしていたが、特別学校へ通う長女の介護は週末や夜も休みなどなく、ジェーンさんにはこの頃から相当なストレスがたまり、酒をよく飲むようになっていた。経済的にも困窮しており「このままではおかしくなる」と母のアイリーンさんに電話で訴えたこともあったようだ。ジェーンさんは2016年12月にもGP(英一般診療所)医師の診察を受け抗うつ剤を処方されて服用しており、今年の3月にも医師のもとを訪ねていた。しかし心の病には勝てず今年の4月21日、娘を両親宅へ預けている間に自宅バルコニーで首を吊って自らの命を絶った。遺書とみられるメモには両親にあててこのような言葉が残されてあった。
「このどうしようもない人生から抜け出せる方法が思いつかない。自分自身が大嫌いで、この数か月間は毎日のように死にたいと思っていた。」
この記事に関連するニュース
-
4/30全国書店にて発売、自閉症児の癇癪・問題行動・ことばの遅れを解決『脳を育てれば会話力がみるみる伸びる! ことばが遅い自閉症児のおうち療育』
PR TIMES / 2024年4月22日 10時45分
-
4/30【TSUTAYA BOOK STORE 恵比寿ガーデンプレイス】書籍のメソッドがリアルで体験できる『脳を育てれば会話力がみるみる伸びる!ことばが遅い自閉症児のおうち療育』出版記念セミナー開催
PR TIMES / 2024年4月16日 9時10分
-
8歳の双子の娘らを道連れに一家心中、死に切れなかった母親が死刑に―中国
Record China / 2024年4月16日 0時0分
-
「発達障害」を乱用する風潮にモヤモヤ 自閉症児の母が覚える違和感と憤り
オトナンサー / 2024年4月6日 8時10分
ランキング
-
1バイデン氏発言に抗議=「外国人嫌い」に「残念」―日本政府
時事通信 / 2024年5月4日 6時54分
-
2CIAバーンズ長官、カイロ入り ガザ休戦交渉が本格化へ
共同通信 / 2024年5月4日 10時48分
-
3最大の脅威は「ウクライナ戦争ではなく中国」 トランプ陣営のシンクタンクが提言書出版へ
産経ニュース / 2024年5月4日 17時39分
-
4米CIA長官がエジプト入り=ガザ休戦で協議か
時事通信 / 2024年5月3日 21時42分
-
5世界初 「月の裏側のサンプル採取」に挑戦 中国の無人月面探査機発射成功
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年5月3日 20時44分
複数ページをまたぐ記事です
記事の最終ページでミッション達成してください