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【海外発!Breaking News】「タールにまみれた我が子を救って!」母犬が助けを求める(露)<動画あり>

TechinsightJapan / 2021年7月12日 6時0分

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我が子がタールピットに落ちて動けなくなってしまったのを目の当たりにした母犬は、近くにいた人間に助けを求めた。タールピットとは天然のアスファルトの池で、一度落ちてしまうと命を落とすことも少なくないという。『The Sun』『Mirror』などが伝えている。

ロシア連邦サハ共和国の首都ヤクーツクから約88キロ(55マイル)に位置するナムツィ(Namtsy)という村の動物保護団体にある日、「子犬がタールピットに落ちたようだ。とりあえず引き上げたが助けてやって欲しい」との連絡が入った。

子犬を見つけたのは道路工事をして生計を立てているエゴールさん(Yegor)という男性で「母犬が鳴いて子犬の居所を教えてくれた。タールピットに落ちて2日ほど経っていたと思う」と話していたという。

エゴールさんの連絡を受けて駆けつけたのはヴァシリーさん(Vasily)とボリス・クリムコフさん(Boris Krymkov)兄弟で、現場近くに行くとエゴールさんが話していた母犬がやって来てクンクンと鳴き始めたそうだ。

この時の様子はカメラで捉えられており、動画では母犬がクリムコフさん兄弟を見ながら、まるで「こっちだよ」と何かを訴えているように歩を進めていく。そうして2人が後をついていくと、木片の上に横たわる子犬のもとに辿り着いた。



子犬は黒くて粘りのある油性の液体にまみれており、息をしているのかどうかも分からない。しかしカメラがズームインすると僅かながら顔を動かしており、背後では母犬が心配そうに鳴いているのが分かる。



兄弟はその後、軽油を使って子犬の体のタールを落とし、近くの川に連れて行って石鹸できれいに汚れを落としてやった。

ヴァシリーさんは「子犬は肌から被毛まで全体がタールに覆われ、まるで生きたミイラのようだった。タールを落とすには3時間を要し、子犬は鳴くことさえもできず、時折力なくクーンと声をあげていたね。でも体がきれいになると母犬が寄ってきて、子犬の状態をチェックしていたよ」と語ると、こう続けた。

「子犬を保護すると、ミルクを与えて獣医のもとに連れて行ったんだ。そこでビタミン注射を受けてね。だいぶ調子がいいようだ。」

「子犬はロシア北部やシベリアに生息する猟犬のライカの血が入っているように見えるね。現在は母犬と一緒に慈善団体に引き取られ、飼い主を募集中だよ。」

なおクリムコフ兄弟はその後、現場近くに子犬のきょうだいたちが残っていないか探して保護し、今後同じような事故が起きないようにタールピットにカバーをしたという。

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