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男女混合「無差別級」で試合、汗ダラダラ 殴られても痛くない「VRボクシング」

J-CASTトレンド / 2024年3月7日 20時0分

マネキンの横にある「白い四角ボタン」を押すと、「マネキン練習用グローブ」が自動的にはまり、すぐパンチできる。マネキンを殴ると「ボスッ」と音がし、当たっていると合図をくれるらしい。日々の仕事で溜まったストレス、ここで晴らしていくぞ!

現実世界でコントローラーを握っている両手を繰り出し、パンチ。ただ勢いが足りていないせいか、なかなか音が鳴らない。コントローラーを投げ飛ばしそうになるほど、出せる限りの全力で打ってみるも――鳴らない。練習試合を控えているのに、かなり不安だ......。

快音を求めてパンチを打ち続けること、数分。とうとうリングに上がる時が来てしまった! 相手はボクシング経験者で、練習会では初心者指導などに当たっているMiniさん。どうしよう。このままだと試合にならず、充実した記事を書けそうにない......。かくなるうえは奥の手を使うしか!

カスマル「(禁術、人格チェンジ!)」

説明しよう! カスマルには複数の記者の人格が宿っており、特定の条件が揃えば交代できるのだ。今回は試合中だけ、ボクシング歴5年の記者にVRゴーグルを渡してバトンタッチ。練習やウォーミングアップはさせていないけど、大丈夫だろう(よい子はマネしないでね)。

試合開始早々、軽快なフットワークで相手との距離を測り始めたカスマル。グローブでガードしている場所にはパンチされてもダメージを受けずに済むので、両者は常に体勢を低くして身構えながら、攻撃のチャンスをうかがう。

やがて、カスマルが動いた! 左腕で軽くジャブを打つ。相手には防がれてしまったが、一発目で注意を引きつけたことで空いた左わき腹をねらい、右手でボディブロー。ただ相手もすぐさま身を引き、パンチは空を切った。ストレートにフック、熱い攻撃の応酬だ! カスマルの動きに「見事にパンチを打ち返している!」と、観客から驚きの声が上がる。VR空間にいるのを思わず忘れるほど、せわしなく立ち回る二人にすっかり釘付けになっていた。

パンチを打っても打たれても痛みは一切ないが、ダメージが蓄積されたり、手痛い一撃が入ったりすると「ダウン」する。その時は一定期間内にコントローラーを激しく上下に振り、復帰しないと負けてしまう。カスマルは中盤、相手から一度ダウンを取ったが、終盤に巻き返され、ギリギリ負けてしまった。

カスマルが「悔しい! でも良い汗をかいた......楽しかった」と満足げにリングから出てきたところで、人格を戻してネタバラシ。VRCボクシング練習会・代表の「とり」さんは、びっくりした様子で、

「VRCボクシング練習会トップ選手と、対等に戦えていて素晴らしかった」

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