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水処理技術展が開催、日本企業の進出に期待(エジプト)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年5月7日 0時25分

エジプト・カイロで水処理技術展示会「Watrex Expo」が4月28~30日に開催された。主催者によれば、80カ国から400社以上が参加した。地元エジプトからは、パイプや逆流防止弁などの配管関連の出品物が多数を占めたが、外国企業の測定機器やポンプ、工場や大型施設向けの水処理ソリューション、海水淡水化技術などを出品する現地代理店も見受けられた。エジプト以外では、中国、フランス、トルコ企業の出展が目立った。日本関連では、東レや日東電工の浸透膜、新明和工業のポンプなどを扱う企業が出展した。

水資源に乏しいエジプトでは、政府主導で水インフラ整備や海水淡水化などの大型プロジェクトが相次いで進められている。3月26日にはラニア・マシャート国際協力相がフランス開発庁(AFD)との間で、カイロ北東・イエローマウンテンに位置する水処理施設完成に向けた贈与を含む資金協力に調印した。このほかにもエジプトでは農業廃水処理の大型プロジェクトがいくつか推進されており、4月22日にはハーニー・スワイラム水資源・灌漑相が、農業廃水をリサイクルし再利用される水の総量は容積にして年間約260億立方メートルに達する見込みだ、と述べた。

また、現地経済紙は4月22日付で、エジプト政府系投資ファンドであるソブリン・ファンド・オブ・エジプト(TSFE)のアイマン・ソリマン最高経営責任者(CEO)が現地メディアに対し、数週間以内に海水淡水化案件の入札が開始される見込みと語ったことを報じた。この海水淡水化案件には、日本の住友商事や豊田通商などが招致されている(2023年5月24日記事参照)。

Watrex Expoに出展した新明和工業の代理店は、水分野においてもエジプト市場では日本ブランドに対し絶大な信頼があり、国家プロジェクトや不動産開発、プラント建設業界などでニーズが高いと語った。また、エジプト政府は産業育成のため外国製品の現地生産化を推進しており、日本企業の進出は特に期待されているとも述べた。

写真 展示会場の様子(ジェトロ撮影)

展示会場の様子(ジェトロ撮影)

(塩川裕子)

(エジプト)

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