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米アマゾン、アリゾナ州でドローン配送サービスを2024年後半に開始予定と発表(米国)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年4月25日 0時40分

米国の電子商取引最大手アマゾン(本社:ワシントン州シアトル市)は4月22日、ドローンの配送サービス(プライムエアー)をアリゾナ州フェニックス市近郊のトールソンで2024年後半に開始予定と発表した。同社は現在、連邦航空局や地元当局の許認可取得手続きを進めており、それらの完了後、顧客への働きかけを開始するという。

配送に利用するドローンは既存の当日配送拠点に隣接する施設に配備するが、大都市圏のフェニックス近郊に位置する当該施設は、保管拠点(フルフィルメントセンター)と配送ステーションのハイブリッド型で、商品の保管や仕分け、配送の全てを1つの拠点で行うことが可能となり、より迅速に顧客に荷物を配送できるとしている。

また、同社はMK30と呼ばれる最新型ドローンの飛行試験を行っており、このドローンであれば、より狭いスペースや人口密集地でも荷物を配達することができるとともに、より静かで、現在のドローンより飛行距離が2倍になるという。さらに、晴天時だけでなく、小雨時などより多様な気象条件下でも飛行できるとされる。

アマゾンは2022年にカリフォルニア州ロックフォード(2022年6月16日記事参照)とテキサス州カレッジステーションでドローン配送を開始し、2023年にはアマゾン・ファーマシーとの提携により、カレッジステーションで処方箋薬の配送も開始している。同社によると、将来を見据え、同事業を成長させ続けるためのリソース確保を優先するため、ロックフォードの配送拠点の閉鎖を決定し、現在働いている従業員には他の拠点で働く機会を提供し、ロックフォードの顧客には他の配送方法でサービスを提供していく。なお、カレッジステーションでの配達は継続し、2025年にはさらに米国内の拠点を開設する予定としている。

(堀永卓弘)

(米国)

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