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カタールの2月の貿易収支、前月比で黒字増加、日本は輸出国5位(カタール、中国、韓国、インド、米国、英国、日本)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年4月8日 1時20分

カタール計画統計局は3月28日、2月の貿易収支が前月から3.4%増加の約181億カタール・リヤル(約7,493億円、1カタール・リヤル=約41.4円)の黒字と発表した。前年同月比では貿易黒字は21.1%減少した。

総輸出額は前年同月比9.2%減の282億カタール・リヤルだった。輸出額が減少した主な原因は、輸出の64.2%を占める石油ガスや液化天然ガス(LNG)などのガス状炭化水素の減少で、2月の輸出額は前年同月比10.4%減の約176億カタール・リヤルだった。国別では、中国が輸出総額の25.5%に当たる72億カタール・リヤル、次いで韓国が45億カタール・リヤル(16.0%)、インドが32億カタール・リヤル(11.3%)だった。

総輸入額は前年同月比24.6%増の約101億カタール・リヤルだった。品目別では、自働車やその他人員輸送用車両が前年同月比28.4%増の4億カタール・リヤルでトップ、次いで電話機器・同部品が26.7%増の3億5,000万カタール・リヤル、航空機、ヘリコプター部品が37.4%増の2億9,000万カタール・リヤルだった。国別では、輸出と同様に中国がトップの約15億カタール・リヤルで輸入額の14.9%を占め、米国が約13億カタール・リヤル(12.9%)、英国が8億カタール・リヤル(7.9%)と続いた。

石油・石油製品やLNGを主とする日本への輸出額は前年同月比で50.6%減少し、16億6,000万カタール・リヤルだった。日本への輸出は総輸出額の5.9%を占め、カタールにとって5番目の輸出相手国となる。3月28日発表の日本の財務省貿易統計によると、カタールからの輸入の98%を石油やLNGなどを含む鉱物性生産品(注)が占めた。日本企業では2024年に入り、三井物産(2024年2月14日記事参照)や中部電力、JERA(2024年3月12日記事参照)がカタール企業との関係強化を発表している。

また、ガス輸出国フォーラム(GECF)の「世界のガスの見通し2050」では、カタールが中東地域の天然ガス液化能力の75%以上を有しており、中東地域の今後の液化能力の拡張も主導しているとしている。

(注)輸入統計品目表第5部。

(加藤皓人)

(カタール、中国、韓国、インド、米国、英国、日本)

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