ERIA、スタートアップの活動促進に向け新プログラム開始(インドネシア、日本、ASEAN)
ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年4月8日 1時35分
東アジア・アセアン経済研究センター(ERIA、注1)は3月26日、ASEANのスタートアップ・エコシステムの発展への貢献を目的とした「ERIAデジタルイノベーション・サステナブル・エコノミーセンター(E-DISC、注2)」によるメンバーシッププログラムの開始を記念して、「E-DISC Membership Launch Reception」を開催した。
このイベントには、インドネシア企業を中心に、ベンチャーキャピタル(VC)やスタートアップなどから約70人が参加、ERIAがE-DISCやメンバーシッププログラムを紹介した。同プログラムは、メンバー間でのマッチング機会の提供や、政策立案者や研究者間での知見共有の促進などを目的に設立された。
メンバーシッププログラムには、E-DISC内のコワーキングスペース活用が可能になるメンバー会員(スタートアップ、起業家などを対象)と、E-DISCのファシリティーを活用したイベントの開催が可能となるパートナー会員(主にVC、大企業、政府機関などを対象)の2種類のカテゴリーがあり、どちらも無料で加入できる。加入に当たっては、ERIA加盟16カ国(注3)での事業展開などを行うことが条件とされる。
同イベントでは、E-DISCのパートナー会員第1弾として加入するインドネシア商工会議所(KADIN)、日本と東南アジア間のイノベーション創出を目指す企業・団体の集まりのジャパン・シー・イノベーション・プラットフォーム(JSIP)、インドネシアで人材育成やイノベーションなどに取り組むNPOピジャールファンデーション、国際協力機構(JICA)、ジェトロの5者による署名式典が行われた。
参加者からは、「ぜひこのファシリティーを活用したイベントを開催したい」(VC)といった声や、「メンバーシップに加入することでネットワーキングが容易になる。こうした機会の提供は、ビジネスを拡大していく上で大変ありがたい」(現地スタートアップ)」などといった声が上がった。
レセプションの様子(ERIA提供)
(注1)ERIAは、東アジアおよびASEANの経済統合に資する政策研究、政策提言活動を実施することを目的として、2008年にインドネシア・ジャカルタに設立された国際機関。
(注2)ERIAはデジタルイノベーションや持続可能な経済の実現に向け、2023年8月にE-DISCを開所した。
(注3) ERIA加盟16カ国とは、ASEAN加盟10カ国、日本、中国、韓国、インド、オーストラリア、ニュージーランドを指す。
(平松耕介)
(インドネシア、日本、ASEAN)
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