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長安汽車とセレスの販売は好調、重慶市は充電インフラ整備に注力(中国)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年4月17日 0時45分

中国・重慶市に本社を構える自動車メーカー大手の長安汽車は4月8日、2024年1~3月の販売台数が前年同期比13.9%増の69万2,113台と発表した。自主ブランドの新エネルギー車の販売台数は12万8,806台(52.4%増)だった。また、国外市場での自主ブランド全体の販売台数は10万8,951台(80.1%増)だった。

同じく重慶市に本社を置く賽力斯集団(セレス)も4月2日に販売実績を発表した。それによると、2024年1~3月の累計販売台数は前年同期比2.5倍の11万6,449台、うち新エネルギー車は4.3倍の9万7,758台と大幅に拡大している。重慶市は近年、従来の自動車産業の高度化を推進しており、その一環として新エネルギー車産業の発展にも注力している。

また、重慶市政府は新エネルギー車産業に関連し、充電インフラ建設を進めるとしており、3月30日に「重慶市の新エネルギー車の手軽で便利な急速充電に関する行動計画通知(2024~2025年)」を公開した。この計画通知では、発展目標として2025年までに新エネルギー車と急速充電ネットワークを接続させ、電力網との接続も実現し、先進的な技術を用いた急速充電エコシステムを構築するとした。その上で、重慶市全域にデジタル急速充電ステーションを2,000カ所、急速充電器を4,000基備えるなどの目標が掲げた。さらに、新エネルギー車の充電環境の改善に向けて、充電スポットの設置場所についてまとめた「デジタルプラットフォーム」を構築することや、完成車メーカーに対して新エネルギー車にV2G(注)技術の搭載を奨励することを挙げている。

重慶市政府は3月27日、新エネルギー車のサプライチェーン強靭(きょうじん)化に政府が積極的に支援することを目的として、セレスと共同で「2024年重慶・セレス計画」活動を開催した。同市経済情報化委員会の関係者は「重慶市は便利で急速な充電エコシステムを構築することを促進し、企業と連携しながら同市の新エネルギー車やコネクテッドカー産業を発展させる」と述べた。

(注)電気自動車(EV)の蓄電池を送配電系統に接続して充放電する技術(Vehicle to Grid)。

(王植一)

(中国)

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