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2024年GDP成長率は7.09%、第4四半期は7.55%に加速(ベトナム)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2025年1月9日 0時30分

添付資料PDFファイル(152 KB)

ベトナム統計総局は1月6日、2024年の実質GDP成長率(推計値)を前年比7.09%と発表した。第4四半期(10~12月)は前年同期比7.55%だった。第1四半期(1~3月)から3四半期連続で伸び率は加速し(添付資料表参照)、通年では2024年7月に設定した政府のGDP成長率目標(6.5~7.0%)を達成した。なお、1人当たりGDPは4,700ドル(前年より377ドル増)相当と推定される。

通年の産業別の成長率は、農林水産業が3.27%、鉱工業・建設業が8.24%、サービス業が7.38%だった。

統計総局によると、GDPのうち11.9%を占める(注)農林水産業は、自然災害などの影響を受けながらも、多くの農産物の生産量が増加し、安定して成長した。

GDPの37.6%を占める鉱工業・建設業のうち、製造業は9.83%成長で、2023年から力強い回復を見せた。

GDPの42.4%を占めるサービス業は、運輸・倉庫や業務サービス、ホテル・飲食などを中心に好調を保った。

2024年の四半期別の成長率は、第1四半期(1~3月)5.98%、第2四半期(4~6月)7.25%、第3四半期(7~9月)7.43%、第4四半期(10~12月)7.55%だった。第4四半期の成長率を産業別にみると、農林水産業が2.99%、鉱工業・建設業が8.35%、サービス業が8.21%だった。

2025年については、ベトナム国会はGDP成長率目標を6.5~7.0%と定めたが(2024年11月19日記事参照)、政府はそれを上回る8%を目標に設定した。ファム・ミン・チン首相は2026~2030年に10%を超える成長を目指すとしており、2025年はその助走期間として、関係機関に成長と開発の加速を呼びかけている。

英国の調査会社オックスフォード・エコノミクスは、総じてプラス成長が見込まれるものの、金融や不動産の与信の伸びや不良債権の処理などが課題になるほか、2025年初頭は米国のベトナムに対する関税政策が発表されるまでは、対内直接投資の流入が減速する可能性があると分析している。

(注)GDP構成比は農林水産業、鉱工業・建設業、サービス業のほか、補助金を除いた間接税からなる(8.1%)。

(萩原遼太朗)

(ベトナム)

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