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恵州市、ハイエンド石油化学新材料誘致大会を開催(中国)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2025年1月24日 0時5分

中国の広東省恵州市で1月6日、中国石油・化学工業連合会(CPCIF)と恵州市政府が共同で「ハイエンド石油化学新材料誘致大会」を開催した。恵州市の劉吉市委書記、陳宇航恵州市委副書記兼代理市長らをはじめ、広東省や華東地域の企業関係者など約250人が出席した。ジェトロも岡田英治広州事務所長が参加した。

同大会は、恵州市政府が石油化学新材料に特化した企業誘致のために初めて開催したものだ。同大会では、恵州市が恵州大亜湾石油化学区、恵州新材料産業園、恵陽区新材料産業園という3つの石油化学特化開発区を有し、同市政府や開発区職員は同産業分野の知識と経験が豊富なことを説明した。そのほか、これまでに米国石油大手エクソンモービルが同市で行った石油化学プロジェクトや、英国石油大手シェルと中国海洋石油集団(CNOOC)が合弁子会社の中海シェル石油化学(CSPC)を設立した事例などを挙げた。さらに、同市政府は環境問題にも十分配慮しているとし、大亜湾石油化学区の石油化学企業が生産した化学原料を使用した製品開発事例をはじめ、石油化学産業分野で同市の優位性を説明し、石油化学関連企業に対し、同市へのさらなる進出を呼びかけた。

同大会に先立ち、恵州新材料産業園と大亜湾経済技術開発区へのスタディーツアーが開催され、約100人が参加した。同産業園の開発は続いており、ドイツ塗料メーカーPETER・LACKE社が敷地内にハイエンド工業用塗料の生産工場を建設する予定だ。同技術開発区の敷地内には石油化学区があり、エクソンモービル、三菱化学、出光興産などの外資企業のほか、中国海洋石油(中海油)恵州石化といった中国の石油化学関連企業が進出している。今回のツアーでは、中海シェル石油化学(CSPC)の第3期事業プロジェクト着工式も行われ、劉吉市委書記ら同市や同社の幹部が出席した。同プロジェクトの投資額は479億6,000万元(約1兆311億円、1元=約21.5円)で、年産160万トンのエチレンやポリカーボネイトなどの生産能力を有する工場が2028年には生産・稼働を開始する予定だ。

(汪涵芷)

(中国)

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