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グリーンファイナンスにかかるタクソノミー原案を発表(ケニア)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年5月2日 1時5分

ケニア中央銀行は4月12日、グリーンファイナンスにかかるタクソノミー基準の原案を発表した。欧州投資銀行(EIB)が支援し、EUおよび南アフリカ共和国のものを参考に作られた。

タクソノミーは、特定の経済活動が、環境面で持続可能なものかを明確にする分類基準で、金融機関や企業が投資を行う際やケニア政府の政策策定の参考基準とすることを目的としている。原案では、製造業、農林水産、鉱業、電力・ガスなど、水・廃棄物処理、運輸、不動産、建設、情報通信、金融・保険の10分野について、それぞれスクリーニングの技術的な基準が示されている。

ケニアでは、数多くの金融機関がグリーンファイナンスに関する融資額を計上し、発表しているが、グリーンであるか否か、基準は必ずしも明確ではなかった。ケニア政府は2023年9月にはアフリカ気候サミット(2023年9月25日記事参照)を開催し、気候変動対策へのファイナンスを取り込もうと尽力している。また、電力供給における再生可能エネルギーの比率が9割近くに上り、電気自動車の組み立て生産や普及に積極的に取り組んでいる。今後、タクソノミーを活用して基準を明確化し、グリーンウォッシング(実質を伴わない環境訴求)を抑止しつつ、的確にグリーン分野への投資を促進していきたい考えだ。原案は政府公示において6月11日まで意見公募が行われたうえで、最終案が提示される予定だ。

(佐藤丈治)

(ケニア)

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