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3月の原油生産、アフリカではリビアがトップに(リビア、ナイジェリア、アフリカ)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年4月26日 0時40分

添付資料PDFファイル(158 KB)

OPECが4月11日に発表したOPEC加盟国の3月の原油生産量では、リビアがアフリカの6産油国の中でトップになった。同国の3月の原油生産量は日量123万6,000バレル(2月比6万3,000バレル増)で、ナイジェリアの日量123万1,000バレル(同9万1,000減)を5,000バレル上回った。もう1つのアフリカの有力産油国アンゴラは、2023年末にOPECを脱退しているため公式の生産量が未発表だが、脱退前の生産量は日量約110万バレルだった(添付資料表参照)。

リビアでは、2024年1月に政治抗議活動の影響で日量約30万バレルの原油生産能力を持つアル・シャララ油田の封鎖が起こり、「フォース・マジュール宣言」(注)が出されたが、その後再開して生産回復に向かった。一方、ナイジェリアでは原油の盗難や生産設備のメンテナンス不足などが続いており、徐々に生産量が落ちている(2024年1月31日付地域・分析レポート参照)。なお、ナイジェリアでは2024年1月中旬に日量65万バレルの精製能力を持つダンゴテ製油所が稼働した(2023年5月11日記事参照)。同製油所の精製能力はアルジェリアのスキクダ製油所(日量35万6,500バレル)を抜いて、アフリカ大陸最大となる。ナイジェリアはこれまで原油を輸出する一方、石油製品のほとんどを輸入に依存していたが、ダンゴテ製油所の稼働によって内需をカバーし、さらに今後は輸出余力が増加すると見込まれる。

リビア、ナイジェリアとも、アフリカで最も確認原油埋蔵量が多く、BPのStatistical Review World Energyレポートによると、2020年末現在、それぞれ484億バレル(世界10位)、369億バレル(世界11位)と発表されている。今後もアフリカでこの2国の原油生産量・確認埋蔵量の突出した地位はしばらく続くと見られる。

(注)契約上の「不可抗力」を意味する「フォース・マジュール」条項を適用し、契約を守れないことを宣言するとともに、免責であることを取引関係者に示すもの。

(中口克哉)

(リビア、ナイジェリア、アフリカ)

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