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激戦州でトランプ氏のリード続くも、注目される無党派の動き、米大統領選世論調査(米国)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年3月27日 13時40分

添付資料PDFファイル(254 KB)

米国の2024年大統領選挙に向けた予備選が続く中、民主党候補のジョー・バイデン大統領、共和党候補のドナルド・トランプ前大統領が各党代表候補者となることがより確実になり、11月の本選挙に向け、各党の勢力が拮抗(きっこう)して勝利政党が変動しやすい激戦州(スイングステート、注1)での動向がさらに注目されるようになった。激戦州での最近の世論調査では、7州のうち6州でトランプ氏の支持率がバイデン氏を上回っている(添付資料表参照)。

CNNは3月22日、ペンシルベニア(PA)州、ミシガン(MI)州で実施した世論調査結果(注2)を発表した。それによると、もしきょう大統領選挙が行われたら、バイデン氏、トランプ氏のどちらに投票するかという問いに対して、PA州ではバイデン氏、トランプ氏ともに支持率が46%と互角だった。MI州では、トランプ氏が50%とバイデン氏(42%)を上回った。無党派の支持は、PA州ではバイデン氏が46%とトランプ氏(36%)を上回り、MI州ではトランプ氏が47%とバイデン氏(37%)を上回った。

両州とも、選挙戦がバイデン大統領よりトランプ前大統領の信任を問う住民投票の様相となり、トランプ氏支持者の大多数は同氏への支持を表明するためと述べるが、バイデン氏支持者らは(バイデン氏支持よりも)トランプ氏への反対を表明することが動機になるとしている(「CNN」3月22日)。

エマーソン大学が3月にアリゾナ(AZ)、ネバダ(NV)(注3)、ミシガン(MI)ウィスコンシン(WI)の各州で実施した世論調査(注4)によると、大統領選挙でバイデン氏とトランプ氏の対戦を想定した問いで、AZ州ではトランプ氏の支持が48%(バイデン氏:44%)、NV州ではトランプ氏が44%(同41%)、MI州ではトランプ氏が45%(同44%)、WI州ではトランプ氏が46%(同43%)と、いずれもトランプ氏が上回った。激戦州で選挙結果を左右するとみられる無党派の支持率は、いずれの州でもトランプ氏(AZ州:45%、NV州40%、MI州:40%、WI州:46%)がバイデン氏(41%、35%、35%、43%)を上回った。一方、「まだ決定していない」とする割合がAZ州では14%だったが、MI州で26%、NV州で25%、WI州で21%と2割を超え、これら浮動票の今後の行方が注目される。

ニューヨーク州のマリスト大学が3月にジョージア(GA)州ノースカロライナ(NC)州で実施した世論調査(注5)では、もしきょう大統領選挙が行われたら誰に投票するかという問いに、GA州ではトランプ氏の支持が51%、バイデン氏が47%、NC州では、トランプ氏が51%、バイデン氏が48%と、いずれもトランプ氏が上回った。無党派の支持はGA州ではバイデン氏が49%と、トランプ氏(48%)を上回ったが、NC州では、トランプ氏が52%と、バイデン氏(46%)をリードした。

ジェトロの特集ページ「2024年米国大統領選挙に向けての動き」では、大統領選挙に関する最新動向を随時紹介している。

(注1)2024年大統領選の激戦州は、アリゾナ、ジョージア、ミシガン、ネバダ、ノースカロライナ、ペンシルベニア、ウィスコンシンの7州が挙げられている。

(注2)実施時期は3月13~18日、対象者は、ペンシルベニア州の登録有権者1,132人、ミシガン州の登録有権者1,097人。

(注3)実施時期は3月12~15日、対象者は、アリゾナ、ネバダ各州の登録有権者1,000人。

(注4)実施時期は3月14~18日、対象者は、ミシガン、ウィスコンシン各州の登録有権者1,000人。

(注5)実施時期は3月11~14日、対象者は、ジョージア州の成人1,283人、ノースカロライナ州の成人1,295人。

(松岡智恵子)

(米国)

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