日銀サプライズ緩和による今後の株価予測

JIJICO / 2014年11月10日 12時0分

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日銀サプライズ緩和による今後の株価予測

日銀のサプライズ緩和で株式市場は大盛り上がり

10月31日、日銀が追加緩和を実施しました。実施の時期、緩和の規模とも、マーケットの予想を大きく超えたものとなり、サプライズ緩和と言われています。追加緩和の概要は、次の通りです。

1、マネタリーベース年間80兆円で増加(年間10〜20兆円の増額)
2、長期国債年間80兆円の買入(年間30兆円の増額)
3、ETF年間3兆円の買入(年間3倍に増額)
4、J-REIT年間900億円の買入(年間3倍に増額)

同日、このサプライズ緩和と時期を合わせたように、GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)が、基本ポートフォリオの変更を発表しました。国内株式と外国株式について、それぞれ現在の12%から25%に変更するなど、大胆な変更内容となっています。GPIFの運用資産は約127兆円ですので、配分比率が1%増えると、その資産に1.27兆円の資金が流入するということで、株式市場には大きく好感されています。

これらイベントを受け、日経平均は先週末時点(11月7日)で16,880.38円と、イベント直前の10月30日比で1,222円も上昇しています。11月6日の取引時間中には約7年ぶりに17,000円台を回復しました。これに連れ世界の株式市場も上昇し、NYダウは10月30日の16,974.31ドルから11月7日には17,573.93ドル(10月30日比+599ドル)まで上昇し最高値を更新中です。

このまま一直線に株価の上昇傾向が続くことはない

では、この盛り上がりは今後も続くのでしょうか? 私は、10月中旬、日米株価が大幅な調整を続けていた時、つまり今とは全く逆の状況だった時に、株価の中期予想は、過度に足元のセンチメントに惑わされることなく、経済や企業業績などの本質的要因を重視すべきとし、年内から年始にかけ日経平均は17,000円程度まで上昇すると予想していました。もちろん、追加緩和はないとしての予想で、当時では強気に入る部類でした。

そして今、サプライズ緩和を受けて、私は前月の考え方を踏襲しつつ次のとおり考えています。この考えの基本的背景としては、日銀の追加緩和は明らかに資産価格の上昇と円安に寄与するが、その持続性については賞味期限があること、実態経済への波及効果について明確でないこと、少なくとも雇用者の実質所得上昇などにタイムラグがあること、などがあります。

年内は17,000円超えの攻防が続く?

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