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家族旅行で夫が、謎の女性と大ゲンカ。泣きながら語られた事情は…/結婚人気記事BEST

女子SPA! / 2024年3月5日 15時47分

「そこで夫がぽつりぽつりと話したんですが、なんと相手の女性は夫の不倫相手だった。彼女は夫の大学時代の先輩の妹さんで、離婚の相談に乗っていたらいつしか恋愛関係になってしまった、と」

 妹さんはその後離婚したそうだが、離婚したとたん夫と結婚したいと思うようになったという。

「距離を置いて離れようとしたんだけど、どこから情報を得たのか、家族旅行のことを知って追いかけてきたようです。ただ、彼女が男連れだったので、夫も思わず興奮してしまったみたい。夫も結局、彼女と別れる気なんてないんでしょう。しつこくされて困っているというのは夫の言い訳で、男と一緒にいるところを見て怒りがわいたんだと思います」

 ルミさんは冷静にそう言った。その出来事からまだ月日が経っていないのに、妙に落ち着いている。

「1年ほど前から、夫に対してときどき様子がヘンだなと思ったことがあるんですよ。その原因がわかったから、ある意味ではほっとした。さて、これから夫はどうするつもりなのか。私と離婚したいのか、このまま結婚生活をしたいのか、そこを問いつめているところです」

◆「信頼感を勝手に壊したのは夫ですから」

 もし夫が離婚したいと言ったら?

「それはしかたがないでしょう。離婚するなら、それなりに精神的賠償(ばいしょう)はしてもらいたいし、子どもたちの教育費もたんまり取るつもりです。帰ってくるなら、それなりの懲罰(ちょうばつ)が必要ですよね。ルール違反を犯したのは夫なんだから。私自身はどちらでもいい。ただ、無理やり一緒にいたいとは思わない」

 夫の浮気が発覚すると、改めて夫への愛情に目覚める妻もいるのだが、ルミさんはもっとビジネスライクというかドライな感じなのが印象的だ。

「私と夫は結婚相談所で出会ったんですよ。結婚するなら、対等に暮らせて、一緒に家庭を築いていける人がいいという条件で選んだのが夫。今までは家事も育児もかなりきちんと分担してきたし、協力し合えるパートナーだと思っていたけど、そういう信頼感を勝手に壊したのは夫ですからね。別れるにせよ戻るにせよ、今まで通りにはいきません。もうひとつ、自分の男を見る目のなさも痛感しています」

 涙ぐむこともなく、淡々と話すルミさん。子どもたちへの愛情は人一倍深いようだが、これだけドライだと、夫への気持ちはどうだったのだろうとよけいなことも考えたくなる。

「夫とは大人同士だと思ってつきあってきました。家庭や私に不満があるなら言えばいい。言わずにこそこそ浮気をするような男を選んだ私のミスだったという思いが強いんです」

 強い女性である。この強さについていける男性がいるのだろうか、とふと思ってしまった。

<文/亀山早苗>

【亀山早苗】
フリーライター。著書に『くまモン力ー人を惹きつける愛と魅力の秘密』がある。男女関係、特に不倫について20年以上取材を続け、『不倫の恋で苦しむ男たち』『夫の不倫で苦しむ妻たち』『人はなぜ不倫をするのか』『復讐手帖─愛が狂気に変わるとき─』など著書多数。Twitter:@viofatalevio

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