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《新MC&キャスターを辛口採点》「常にメイクがバッチリ」「不向き」と言われたガッカリな2人

週刊女性PRIME / 2024年5月7日 11時0分

森圭介アナ、桐谷美玲、斎藤佑樹、青井実アナ

 この春、キャスター陣を新たにした主なニュース・情報番組は『NHKニュース7』『ニュースウオッチ9』(NHK総合)、『news every.』『news zero』(日本テレビ系)、『サンデーモーニング』(TBS系)、『Live News イット!』(フジテレビ系)の6番組。この中から川内さんが9点という最高点をつけたのがNHKを退職し、『イット!』に抜擢された青井実アナだ。

「画面に現れたときの華が期待以上でした。夕方のニュース番組の視聴者層は主婦や高齢者がメインで、ながら見が多いですから、見る者を引きつける明るさやさわやかさが大事。ただ、頑張って庶民感覚をアピールしていますが、丸井創業者一族出身というお坊ちゃん感は隠せない。だったら、もっとそっちを打ち出したほうがいいのでは(笑)」

 一方、カトリーヌさんは6点と少々辛め。

「もともとNHKっぽくないと思っていたけど、これほどフジテレビがなじむとは。意外性がないにもほどがある(笑)。そつなくこなしているけどフレッシュさはないです。青井さんって神田愛花さんとNHKで同期だったんですよね。異端児同士の『ぽかぽか』共演が見たいです(笑)」

 コンビを組むパトリック・ハーラン(パックン)に対しては、2人ともバランスの良さを指摘する。

「真摯にニュースに取り組んでいるので8点。パックンはハーバード大卒のエリートですけど、若いころはとても苦労をしていた方なので、そういう部分を表に出して、お坊ちゃんの青井さんとのギャップが出るとより面白いコンビになりそうです」(川内さん)

「パックンと青井さんはNHKの語学番組でも組んでたし、コンビネーションはばっちり。ただ、これまでのような辛口発言がなく、日本人が望む外国人のコメントに徹していて物足りない。なのでこちらも6点」(カトリーヌさん)

 裏番組『news every.』の新顔はどうだろう。

「『イット!』とは対照的で、暗いなと。全員がダークめの衣装で、鈴江奈々さんを含めた4人が突っ立ったまま進行していく。これが夕方のニュース?と思ってしまいました。森圭介アナは地震に見舞われた台湾に飛ぶなど行動派キャスターを打ち出していますけど、表情が暗いし硬い。まだ良さが出ていないので6.5点です」(川内さん)

「普通メインキャスターは現地取材しないんですけど、この番組は鈴江アナが回しているので、それが可能になる。フットワークの良さを評価して森さんは7点」(カトリーヌさん)

 そして、番組に彩りを添えるのが桐谷美玲斎藤佑樹だ。

「桐谷さんは『news zero』で6年半キャスターをやっていたので、こなれているなと。ただ、主婦目線の発言をするのですが、彼女があまりにも美しすぎて、リアリティーを感じられない (笑)。視聴者に共感されるような工夫は必要かなと。期待を込めて7点」(川内さん)

「若手女優キャスターから、主婦&母親へというイメージチェンジはわかるんですけど、常にメイクがばっちりで女優だというのを見せつける(笑)。主婦の代表というよりも『zero』時代のように著名人のインタビューなどを担当したほうがいいのかも。6点です」(カトリーヌさん)

 斎藤についても2人とも厳しめの意見が。

特訓をしたそうですけど、まだまだ滑舌も言葉のチョイスも甘い。ハンカチ王子のころからスマートなイメージですけど、挫折や心が傷ついたことも多かったと思うんです。私はそんな彼の裏側を見てみたい。そこにスポットを当てれば、化ける可能性はあると思うので7点」(川内さん)

「ルックスもテンパり具合もアスリートというよりも新人アナ感がスゴい(笑)。『熱闘甲子園』時代からスポーツキャスターには不向きだなと思っていて……案の定、スポーツ関連の話題でも振られないんですよね(笑)。キャスターよりもタレント向きかな。6点です」(カトリーヌさん)

関口宏降板で話題の名物番組の評価は?

 では夕方から夜の顔へと転身した『news zero』の藤井貴彦アナはどうだろう。

「鳴り物入りで就任した前任の有働由美子さんに比べると、押しつけがましさがなく好感が持てます。アナウンサーとしてきちんと言葉を紡げる人だし、聞き心地がいい。9点です」と川内さんは絶賛。

 一方、カトリーヌさんも「藤井さんに替わって構成も話題も『every.』っぽくなった気がします。ふわっとした柔らかい空気感があるので、夜だけどあえて夕方のニュースっぽい感じにして、ほかとの差別化を図っているのかも。安定感はあるので7点です」と“変化”を評価する。

 続いては御大・関口宏の勇退が話題となった『サンデーモーニング』。後を引き継いだ膳場貴子の評価は?

「ゆったりとした時間の中、ゆっくりとニュースに向き合っていきたいと抱負を述べ、女性らしさをアピールしていましたが、本当にゆっくりで眠くなっちゃった(笑)。番組自体、何も変わっていないので、もうちょっと膳場さんのカラーを出してほしい。6・5点です」(川内さん)

「びっくりするくらい変わってなかったですね。BGMも同じだし、相変わらずセットに盆栽が置いてあるし(笑)。MCが昭和のおじさんから昭和のおじさんが好きそうな女性に替わっただけ。膳場さんは華があるし、いいと思うんですけど、まだかなり遠慮しているので7点。昭和のおじさん感を払拭していってほしいです」(カトリーヌさん)

 最後はNHK。『ニュース7』は副島萌生アナと糸井羊司アナが新たにコンビに。

「2人とも8.5点。声のバランスがとてもいい。糸井さんは男性にしてはちょっと高く、副島さんは逆に低めで、でも明るくて聞きやすい声。ほどよい年齢差もあって、落ち着いて見られる2人が淡々とニュースを伝えていく姿勢もいいですね」(川内さん)

「副島アナはさすがNHKという滑舌で、スキルの高さを感じます。ただ衣装がお堅いのでもう少し女性らしさが欲しいかな。8点です。

 糸井さんは私のイチ押し(笑)。『鎌倉殿の13人』の紀行パートのナレーションを担当してたんですけど、その回の終わり方に合わせて声のトーンを変えていたそうなんです。そういう心配りをニュースでも感じられる。たたずまいもザ・NHKという感じの方で、NHKのニュースはこれでいいんです。9点」(カトリーヌさん)

『ニュースウオッチ9』にはレジェンド女子アナ・三雲孝江の娘、星麻琴アナが抜擢。

「私の世代にとって三雲さんは別格の存在で、どうしてもひいき目に見てしまう。目元なんかそっくりで(笑)。ただ一緒に出ている記者の方たちがお上手で、その分、星さんの出番が少なくなってる。彼女は『日曜討論』もやっていたし政治にも強いので、もう少し活躍の場を与えてほしい。7点です」(川内さん)

「うっすら三雲さんの面影もあって、昭和っぽい落ち着いた雰囲気がいい。8点です。星さんの脇を固めるのが記者の方で、まじめにニュースをやるぞという番組の姿勢もいいですね」(カトリーヌさん)

 期待を上回る存在感を放つ者もいればまだまだ持ち味を発揮できない者もいる。とはいえリスタートしてまだ1か月ほど。彼らが今後どう成長し、番組にどんな色を加えていくのか楽しみだ。

新MC&キャスター採点表(採点者:川内天子)※10点満点で採点

『Live News イット!』(フジテレビ系)
  青井実 9点
  パトリック・ハーラン 8点
『news every.』(日本テレビ系)
  森圭介 6.5点
  桐谷美玲 7点
  斎藤佑樹 7点
『news zero』(日本テレビ系)
  藤井貴彦 9点
『サンデーモーニング』(TBS系)
  膳場貴子 6.5点
『NHKニュース7』(NHK総合)
  副島萌生 8.5点
  糸井羊司 8.5点
『ニュースウオッチ9』(NHK総合)
  星麻琴 7点

新MC&キャスター採点表(採点者:カトリーヌあやこ)

『Live News イット!』(フジテレビ系)
  青井実 6点
  パトリック・ハーラン 6点
『news every.』(日本テレビ系)
  森圭介 7点
  桐谷美玲 6点
  斎藤佑樹 6点
『news zero』(日本テレビ系)
  藤井貴彦 7点
『サンデーモーニング』(TBS系)
  膳場貴子 7点
『NHKニュース7』(NHK総合)
  副島萌生 8点
  糸井羊司 9点
『ニュースウオッチ9』(NHK総合)
  星麻琴 8点

川内天子●1979年に『ルックルックこんにちは』(日本テレビ系)で芸能リポーターデビュー。以来、『アッコにおまかせ!』(TBS系)など数々のワイドショー番組や情報番組に出演する

カトリーヌあやこ●漫画家&テレビウォッチャー。著書にフィギュアスケートルポ漫画『フィギュアおばかさん』(新書館)など

取材・文/蒔田陽平

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