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堀江メール問題の提供男逮捕、詐欺師をのさばらせた民主党と人権派弁護士

TABLO / 2014年5月27日 14時30分

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 5月23日、警視庁碑文谷署に、詐欺容疑で逮捕された男の名は、松島隆寿(40)という。2ちゃんねる掲示板に書かれた誹謗中傷を削除できるとして現金105万円を医師からだまし取った容疑である。その後も追加が必要だとして総額3500万円もの金を被害者はだましとられた。

 この松島という男は8年前、日本を混乱に陥れる騒ぎを起こしていた。国会が空転した「堀江メール事件」である。その偽メールを、後に自殺した永田寿康衆議院議員に提供していたのが、松島容疑者である。当時は、フリージャーナリストの西澤孝と名乗っていた。

 虚偽のメールによって国会が空転し、永田議員の辞職、民主党の前原代表(当時)は辞任にまで追い込まれた。当時の民主党への打撃は計り知れない。虚偽のメールであったことから、一時期、国会に証人喚問をしようという動きまであったのだが、当の民主党がとりやめた。報告書はまとめられたが、刑事事件での告発はしなかったのだ。

 あれだけの騒ぎを起こした張本人、まさに詐欺師がそのまま刑事罰に問われなかった。これは民主党が自分たちの恥をさらすのを避けたためだという。本来ならば偽計業務妨害での告発が可能だったはずだった。松島容疑者はまったくその責を問われることがなかった。その後、偽メール事件が収束した秋口にかけて、松島容疑者がやりはじめたのが、マスコミを名誉棄損で訴えることだった。週刊誌、夕刊紙などが軒並み訴えられていた。

 今回の逮捕でも「自分は警察官僚だった」と嘘を平気でついていた松島容疑者。実は当時、彼が語っていた虚偽の経歴などについての記事の記述が裏取りが弱く結果、名誉棄損とされたのだ。

 ここで、松島容疑者の代理人弁護士として民事裁判を担当したのが弘中淳一郎弁護士と飯田正剛弁護士だった。ともに人権派弁護士として高名である。なるほど弁護士たるもの、疑惑の人物であってもマスコミの暴力から守らなければならないという訳か。だが、今回の逮捕容疑の事件は、07年6月に発生している。両名の弁護士が訴訟で毎週のように会っていた時期だ。裁判に証人として出廷した人物の話を聞こう。

「実は、証人尋問の前日に、松島容疑者が出廷できなくなったという書類が飯田弁護士から来たそうです。聞けば、自宅の前で暴漢に襲われて怪我を負って入院中だとか」

 嘘かと思ったが、これは事実だったという。被害届は今回自分が逮捕された碑文谷署に出していた。

「松島容疑者が欠席の法廷で読まれた飯田弁護士による聞き取りの本人の陳述書が笑いました。その暴漢は出版社の人間を名乗り、『裁判をとりさげろ』と松島容疑者に言っていたそうです。だから、自分の質問の時に相手がたの弁護士に言ったんです。『これは絶対に、刑事事件として告発してくださいね。嘘でなかったら』と」

 出版社が裁判の相手を脅すという事件があったならば、これまた大事件だ。大ベストセラー作家をかかえている同社は、ほとんどの作家から版権引き上げをされてしまいすぐにつぶれるだろう。だが、そんな事態はおきなかった。弘中、飯田の弁護士は松島容疑者の言い分を刑事告発することはなかった。なんとも都合がいい人権派だ。

 こうした裁判が行われていた時、松島容疑者は西澤から名前をかえて、虚偽の経歴で被害者をだまして数千万円の金を手に入れていたのだ。民主党が体面を気にして見逃し、人権派弁護士の後ろ楯を得た詐欺師。本当に被害者は、この医師一人だろうか。

Written by 大城裕太

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