1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 社会
  4. 社会

バンコクのシンボルが消える日 なぜ路上の屋台が全て廃止されてしまうのか? 旅行するなら年内しかない!?

TABLO / 2019年9月27日 7時25分

屋台があるからタイに行くのに……

タイ・バンコクの路上屋台は外国人観光客にとって大きな魅力でしたが、ここ数年で急速に姿を消しています。

理由は歩道で営業したり道路上にはみ出したりした屋台を排除し、歩行者と自動車双方の往来の障害物をなくすことを政策に掲げるバンコク都が、歩道上での屋台営業を許可しない地域を順次増やしているからです。屋台に対して都民からの苦情が絶えませんでした。

関連記事:飛田給熱中行軍! ラグビーワールドカップで死の彷徨 2020東京五輪で観客が熱中症死するこれだけの理由 | TABLO

元々バンコク都内には歩道上の屋台営業を認める規制緩和地域が683か所存在していましたが、都は2014年から制緩和地域の廃止を開始。年100か所以上のスピードで実施していき、今年9月中旬時点で508か所から屋台の姿が消えています。影響を受けた屋台営業者数は12,150人。

残る175か所についても都は12月31日までに全て廃止する方針で、該当する規制緩和地域のある都内19区と手続きを進めています。消える予定の屋台の営業者数は8,021人です。

影響を受ける屋台営業者に対しては、各区が説明会を開き移転先の斡旋を行っています。用意された移転先の公営・民営市場は約100か所で1万2千店を受け入れられる体制で臨み、元の営業地域から近い移転場所を安く抑えた賃料で紹介しています。

ただ、手厚くケアをしているように見えますが、実際に影響を受けた屋台営業者の話を聞くとそうではないようです。

参考記事:渋谷のハロウィンで飲酒できなくなる!? 一部の無法者の為に全体責任か 2019年渋谷が消える | TABLO

8月に制緩和地域が廃止されたペッブリー通りで屋台営業をしていた人達の中には、移転先として用意された場所での売り上げが落ちた上に費用がかさむようになっためやむを得ず職を変えた人も出ています。また違法と知りながらこっそり元の場所に戻って営業をしている者も。

屋台団体の代表は都に屋台営業廃止の再考を求めていますが、都は警察とともに予定どおり実施していく方針に変わりはありません。違法に屋台や物売りをしている外国人(主に近隣諸国や南アジア出身)も入国管理警察と協力して摘発を強化しています。

BTSウドムスック駅近くのウドムスック通りなどバンコクの一部に残っている合法な路上屋台も順調に進めば今年中で見納めでしょう。バンコクのシンボルとも言える存在の消滅はラスト・サムライのようでもあります。ラスト屋台をこの目に焼き付けに現地へ行かれることをお勧めします。(取材・文◎赤熊賢)

あわせて読む:「国際」を名乗るのをやめて! 成田空港が本当に使えなくてキツい 来年の五輪を乗りきれるの?|岡本タブー郎 | TABLO

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください